まだ小学生だった頃、何だったかの授業の一環で「私が尊敬している人」を発表する・・・というアクティビティがあったんですよ。

 

突然聞かれるんじゃなくて、事前に

 

「来週のクラスで1人1人発表してもらうので各自考えてくるように」

 

と言われてて、私も何やら一生懸命考えた記憶が未だにあるんですよね。

 

ちなみに私は考えに考えた結果、やっぱ尊敬する人は「両親」と答えました。

 

もー、ありきたり過ぎて就職の面接とかで言ったら思いっきり落とされそうな答えではあるんですが、でもやっぱり子供の自分が親より尊敬できる人なんていないんじゃないかな~って思ったんですよね。

 

大人になって色んな人と出会ったり、もっと世の中のことを知るようになったりすれば別の尊敬する人が現れるだろうけど、今のこの小さな世界で生きている自分に一番の愛情を注いでくれている人は両親なので、やっぱ私の中では誰よりも両親が一等賞!みたいな。

 

で、実際の授業では確か私以外にも親を選んだ人はいたような記憶はうっすらあるんですが、未だになぜかやたらとハッキリ覚えてる回答は、クラスの中でも頭が良くてかなりハキハキものを言う感じの女の子が言った「マザーテレサ」。

 

何か聞いたことあるような名前だけど誰だっけ???みたいな感じだったんですが、彼女がマザーテレサを尊敬する理由を聞いて、

 

「ほえ~っ!すごい人が世の中にはいるんだな~。

 

でもってそんなスゴイ人がいることを知ってるこの子もスゴイな~。」

 

とメチャメチャ感動したんですよねぇ。

 

で、そのマザーテレサですが、この間すんごい面白い(?)話を聞いたんですよ。

 

マザーテレサの元に集まった何人かの修道女達のミッションがギャングがはびこる地域に日々通わなければならない・・・というものだったらしく、日々罵声を浴びせられるだけでなくライフル銃の弾が飛んでくる日々で修道女たちはビビりまくり。

 

さすがに困ってマザーに相談したところ、すぐにマザーが同行してくれることになり、

 

「良かった~。これでもうこんな恐ろしいところには行かなくて良いって言ってもらえるわ~。」

 

と思っていたところ、

 

「ここに私達が出向くのは愛の為です。相手が私達を殺そうとすることなんて気にしてる場合じゃありません。憎しみを愛に変えるのが私達のミッションです。」

 

とバッサリ。ガーン

 

とは言えもちろん

 

「そんじゃ私は怖いから行かないけど、あんた達だけで頑張って来てよ」おいで

 

なーんてことは言わないのがマザーテレサ。

 

「というわけで、あなた達を撃とうとしている人のところに連れてってちょうだい」

 

と言うと、銃声が飛び交う中をひょうひょうと歩いてギャングの巣窟へ出向き、屈強なギャングとまさかのご対面。

 

怖そうな大男に

 

「ここはあんたらの来るとこじゃねえよ!俺達にはやらなきゃならねぇ事があるんだよ!」

 

と一蹴された小さなマザーは、怯むどころかしっかと彼の顔を見上げると

 

「こっちにだってやらなきゃならない事があんのよ!」

 

と答えたんだとか。

 

カッチョイイわ~!デレデレ飛び出すハート

 

クリスチャン、しかも修道女なんて聞くと、たおやかで大人しくて・・・みたいな人を想像しがちだけど、本物の強さはその辺のギャングを黙らせることができるほどなんですよねぇ・・・。ゲラゲラ

 

結局そのギャングはマザーの度胸に感服したらしく、ギャングとしての活動は止めないけど、修道女たちが来た時は彼女たちを守ってくれるようになったんだそうです。

 

そりゃ最終的にはギャング活動も止めてくれるのがベストではあるけれど、キレイごとにこだわるのではなく、今できることを勇気をもって少しずつやっていくことが大切なんだってことを考えさせられましたわ。

 

マザーテレサがやってきた事って理解されないことも多いし、批判する人すらいるようだけど、そんなことを恐れずにひたすら社会の底辺にいる人達の為に命を懸けて愛を注いできた姿はやっぱ尊いです。

 

私はアメリカの田舎でひっそり生きてるだけの小さな人間だけど、そういう精神だけでも日々磨いていきたいもんです。

 

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