この間「放ったらかし農法」的なものがあるという話を聞いて動画を観てみたんですが、ちょっと何だか感動でした。
耕さず、肥料も水も撒かず、なのにめっちゃ甘くて美味しい野菜が育つ・・・。
どっから聞いても詐欺にしか聞こえんわ。
「好きなものを好きなだけ食べて運動せずに夏までに20キロ痩せる!」
ぐらい「ありえん」感あり。
動画ではボーボーに草が生えてるところにパラパラ~っとテキトーに種をまき(←いや、もしかしたらテキトーに見えてちゃんとそれなりに計算されてるのかもしれないけど)、生えてる草を刈ってそのまま放置してハイ終了。
こんなんで美味しい野菜取れたら誰も苦労せんわ!
ってなもんですが、見事に甘くて美味しい大根がたくさん育っててビックリ。
何で???そんなのダッシュ村でもやってなかったよ。
他にも似たようなことをやってる人の動画をいくつか観たんですが、ホントにどれも基本「放ったらかし」。
ぱっと見は草ボーボーの荒れ地のように見えるけど、しっかりと色んな野菜や果物が育ってて、もちろん無農薬だからその場でもいで食べられる・・・。
あ、ちなみに農薬を使わなくてもOKなのは、自然に任せることでちゃんと必要な虫が必要なだけ来てくれて、害虫がいたとしてもそれを食べる虫や鳥が来てくれるから大丈夫なんだとか。
肥料は種をまいた時に刈った草を放置しておくことでそれが勝手に肥料になってくれるし、後は果物の木とかをその辺に植えとくことで鳥がやってきてくれてそのフンがまた肥料になったりもするそうな。
更に、刈った草は肥料になるだけじゃなくて、地面の上を覆っていることで地中の水がすぐに蒸発するのを防いでくれるので雨水だけで十分育つんだそうです。
もっと言うと、自然に放置してるせいでどれも草ボーボー状態に育つんですが、そのお陰でボーボーに生えた自らの葉が果物や野菜を強い日差しから守ってくれる・・・って、もう、何ですかこの至れり尽くせり状態???
にわかには信じられなかったんですが、でもですよ、よーく考えてみたら、地球が出来てからの長~い長~い間、植物は誰の手も借りずに勝手に育ってきたんですよね。
人間が植物を守り育てる・・・なんつーのは植物にしてみれば鼻で笑っちゃうもんなのかもな。
人間はより効率よく大量の収穫ができるようにして来たかもしれないけど、本来は人間の手なんか借りないでも生きて行けるんですよね、植物って。
そう言えばここ暫く色んなダイエットをしても落ちなかった体重が落ちて来た時も、東洋医学系のユーチューバーさんが言っていた、
「栄養バランスが取れている正しい食生活をすれば身体はおのずと適正体重になる」
という言葉に「なるほどなー」と納得したもんで、ホントに単純に食事を和食に切り替えて「ご飯+野菜+タンパク質+みそ汁」にしただけでウソみたいに落ちてきたんですよね。
何が言いたいのかと言うと、
「人間は何でも自分の力や努力でどうにかしようとするけど、実は結局は自然に任せるのが一番だったりするのかもな」
ってこと。
もちろん努力が必要な時はあるし、自然に任せる以上のことをすることで人間にとってメリットがある場合もいっぱいあるんですが、でも、やっぱり自然の力や知恵の方が勝ってるな~って思わされましたわ。
私はクリスチャンなので「自分に頼り過ぎず神様に頼れ」ということは耳タコなのですが、でもやっぱりそうは簡単にそんな高尚な人間にはなれず、
「ちょっともー!私がどうにかしなきゃダメじゃーん!」
とアレコレ画策し焦って走り回って疲れ切る・・・というのを繰り返してるのが正直なところ。
あの野菜のように私も自分の力や知恵にばかり頼らず、ふわっと、でもガッシリと生きて美味しい実をどっさり作りたいもんです。