昨日の夜はスコッツデールに住む友人宅に夕食に招かれたので行って参りました。
J君＆Kちゃん夫妻は2人とも不動産関係の仕事をしていて家のことに関してはプロ。
今住んでる家も中古で買った家を自分達で超豪華に手直しした家なんですが、やっぱり家のプロが買って手直しした家は美しい～！！
しかもKちゃんのデコレーションのセンスがこれまた最高で、毎回遊びに行くたびに
「そっか、こういう風にするのか・・・」
と頭にメモメモ。
お庭も自分達で植えた木々が美しく茂り、数々の鉢植えたちもよく手入れされてて、この暑い中パティオでしばらくお喋りしちゃうぐらい気持ちの良い空間なんですよね。
ただ、唯一の難点が、サソリが出没するということ。
唯一にして超絶デカい難点ですわ。
J君もKちゃんも虫は全然怖くないようで、
「この間も家に帰って来てちょうど天井の通風孔の下を通りかかった時にポトっと何かが落ちて来て、何かと思ったらまたサソリだったのよ～！」
・・・って、怖すぎるっちゅーの！
「目の前に落ちてきたから良かったけど、頭の上に落ちて来られてたら多分『あら？何かしら？』と手で取ろうとして刺されてただろうからラッキーだったわ～！」
・・・って、だから、全然ラッキーじゃないちゅーの！
我が家は私が超絶虫嫌いなもんで2か月に1度業者さんに来てもらって防虫してるし、とにかく虫がどこからも入って来ないよう気をつけてるもんで今のところホントに虫とはほぼ無縁の生活なんですよね。
もちろんたまーに小さな虫の死骸を見つけることはあるし、外からハエが入って来たりすることもあるっちゃあるけど、でもせいぜいその程度。
50年以上色んな国を渡り歩いて生きて来たけど、こんなに家に虫が出ない生活は生れて初めてですよ、ホント。
だもんで、何だかだんだん害虫の存在そのものを忘れつつある今日この頃で、それこそたまーにコバエか何かが飛んでようもんならそれだけで
「何じゃこりゃー！！！おのれー！どこから入って来たーーー！！」
と大騒ぎするぐらいの虫フリー人生。
そんなわけでKちゃんがサソリの話をしてもどーもピンと来ないと言うか、私の人生とは関係のない話・・・っつーかこんなステキな家にサソリ出るとか全く信じられんわ！ってなもんですわ。
と、そんなわけでサソリのことなどまたすっかり忘れてJ君やKちゃん、それからもう1人のゲストのVさんと美味しい食事をしながらお喋りを楽しみ、さてそろそろ帰ろうか・・・という時間に。
彼らの家から我が家までは40分ぐらいかかるので、いつものとおり帰る前にお手洗いを借りたんですが、おパンツを降ろしていざ座ろうと思ったその瞬間、視線を落とした先に何やら茶色い物体が。
メガネをしてなかったもんでボンヤリとしか見えなかったんですが、
「あ・・あれ・・・？これひょっとして虫？？？」
と気づき一瞬フリーズ状態。
人間こういうパニック的な状況に陥るとほんの1秒かそこらでものすごい量の情報が頭の中を駆け巡るもんで、私もほんの１～２秒の間に
「あれ？これ、虫だよね？コウロギ？にしちゃ色が違う・・・ってか、あれ？もしかしてこれって・・・ひょっとしてG？？？？ってことは速攻でトイレ出なきゃダメだよね？いやでももうおパンツ下げちゃったし急いで用を足せばいいのか？・・・って、いやそれは有り得んしょ？だってGだよね？G？？？いや、マジこれ、ホントGだってば！」
とものすごい勢いで情報が駆け巡り、ようやく
「Gガ目ノ前二イル。速攻避難セヨ！」
という指令が脳に到達し、その途端にもんのすごい悲鳴上げて、ついでに降ろしてたおパンツも必死に速攻で上げてドアに向かって猛ダッシュ！
ドアの向こうからウチの旦那の
「どうした？！」
と言う声が聞こえてきてとにかく速攻出たいんだけど、焦りすぎておパンツがちゃんと上がらず・・・という悪夢なシチュエーション。
「む・む・む・虫ーーーーー！」
という叫び声と共にどうにか外に出てもオッケーな恰好になった私が転がり出て来て皆さんの視線を独り占め！
すぐにKちゃんが退治に来てくれて、スパーンと踏みつぶしてくれたんですが、わーん、私もそんな風に虫を退治できる人間になりた～い！
「何だった？やっぱ虫だったよね？大きかったよね？？？」
とパニクりながら聞いたところ、
「すんごい大きいGだったわ」
と余裕の笑顔。
かっちょえ～！
おパンツを必死に上げながらドアに向かって必死の形相で走った私とはエライ違いだわ。
やー、でも、すっかり忘れてたわアリゾナにもGがいるってこと。
その後我が家に辿り着き、J君＆Kちゃん宅に比べて随分とシンプルな我が家を見渡しながら、
「やっぱ虫が出ない我が家が一番～！！ホームスイートホーム！！」
と我が家への愛を深めさせていただきました。
これからも防虫に精進して虫のいない人生を極めて行く所存でございます。
