犬種は違いますが
よく拝見させていただいている
ブリーダーさんのブログがあります
淡々と犬舎の子や妊娠、出産
仔犬の成長などを
投稿されておられるのですが
私はこのブリーダーさんほど
嘘隠しなく
良いことも悪いことも
公表されているブリーダーさんを
知りません
妊娠や出産、仔犬の成長を
投稿するだけなら
販売促進になりますが
このブリーダーさんは
犬舎の子や仔犬が亡くなってしまった事
残念ながら死産であった事
それが自然に起きてしまった時も
自身の過失を問われるかもしれない時も
投稿されておられます
感情論や言い訳などの
タラレバな事は書かれませんので
どう受け止められるかは
受け止めた側の
受け取り方しかありません
一緒に悲しんで下さる方もいれば
管理不足だと
指摘して批難される方もいます
もしも、販売促進のためだけに
投稿をされておられるのなら
とても不利な投稿になるだろう事実を
隠すことなく投稿されておられるのです
命と向き合うブリーダーは
生と死どちらとも
常に隣り合わせです
ブリーダーの判断ひとつで
助かる命も、助けられない命もあり
また、どんなに健全な親からも
リスクを持った子が産まれる可能性もあります
どんなに血統が良くて
スタンダードな親からでも
絶対に健康で完璧な子しか産まれない
なんて事は有り得るはずがなく
命に完全に完璧などはないのです
ただ、そういった事を
全て公表すると
飼い主様は不安になり
ブリーダーや生体販売に対して批判的な方や
同業者からは、これぞとばかりにネタにされ
潰しにかかろうと叩かれます
隠すと言えば聞こえが悪いですが
公表しない方を
選択する方が無難なのです
公表することが正義で
公表しないことが
悪だということではありません
以前、落札される業者さんは
どういう基準で犬を選ばれるのですか?と
オークションの経営側の方に電話で
聞いてみたことがあります
ほぼ、見た目とサイズ重視です。
との返答でした
お迎えしようと思われる大半の方が
好みの見た目とサイズ重視で
お迎えされているのが
今の日本のペット産業です
どんなブリーダーが作出し
どんな環境で育ち
親犬がどのような子なのかも
別に、わからなければわからないで
それでも良いということです
飼い主様は
お迎えされたその子を大切にすることが
自身の一番の責任であり
それを全うするならば
どこでどんな子を迎えようと
非難される言われはないと思います
ショップで売られている
目の前のその子に対して
可愛いから、だけではなく
こんなところにいて可哀想。
自分が幸せにしてあげたい。
そう思わせるのも
ペット業界のひとつの営業です
オークションで売れ残った子や
少しリスクのある子
比較的綺麗な引退犬などを
引き取りますよ飼い主探しますよと
有料で引き取って
可哀想な保護犬です保護猫ですと
呼びかけると
ブリーダーが販売するよりも
利益が上がり二重取りです
それでも、優しい飼い主様の元で
幸せになれるのですから
飼い主様には全く非はありません
ただ、そういった受け口や
販売経路がある事での
無駄な量産体制や
命を作り出しお金に換えるだけの目的になり
古くなったら廃棄しないと
不良在庫になってしまい
経費がかかるといった
命への扱いになっているのも事実で
新しく親犬を入れ替えるその裏には
不要とされる親犬達が必ずいます
あなたの大切な愛犬を産み
育ててくれたお母さんです
話が逸れましたが
公表しているブリーダーさんが
少ない理由は
公表する事のリスクが大きすぎる事です
例えば、何かの先天性疾患を持った
仔犬が産まれたと公表します
その親犬はブリードには
使ってはいけない
その親犬のルーツは全て
繁殖させてはいけないと言われ
先天性疾患を出すブリーダーだという
印象になります
その血筋で繋いできた犬舎において
ルーツ全てをストップとなると
廃業になる犬舎もあるかもしれません
どんどんルーツを遡って
1度もリスクのある仔犬が
産まれなかった血筋など
存在するのかさえ疑問です
産まれる前に亡くなっていたり
産まれてすぐに命尽きる子達の中にも
先天性疾患を持った子が
居たかもしれません
それも公表さえしなければ
誰にも事実はわかりません
わざわざ、不利になる情報を
自ら流してしまうよりも
公表しない方が印象は良くなり
クリアなイメージも保てます
産まれた仔犬の情報についても
どの父母から産まれたのか
何頭で産まれたのかを早くに公表せず
販売間近の子だけを紹介する方が
色んな面でどうにでも操作出来ます
本当に良いブリーダーさんでも
全てを公表しない方が多いのは
やはり、リスクが大きく
その部分だけを切り取って
誤解されてしまうことがあるからです
リスクがある子が産まれたら
お金も時間もかかりますので
そのまま放置したり
さっさと保護団体へ渡してしまう
ブリーダーもいれば
公表はしないけれど
寝る時間も惜しんでお世話をし
手術ができるまで育ったら
高額な手術をしてあげて
元気に過ごせるように
見守っているブリーダーさん
もう助からないと獣医に言われても
諦めずに涙を流しながら
必死にお世話をし続けるブリーダーさん
皆様は、自分の大切な子の
お里はどうあって欲しいですか
どのようなブリーダーに
命と関わって欲しいですか
きっと、それが答えでは
ないでしょうか
