蜜入りの高級サツマイモが人気の今ですが。
私にとって最高のおやつは、祖母が“上ン山”で育てていた白いからいも。
秋になると毎年、大きな鋤をひいて畝をすくい上げ、
ごろごろごろっと飛び出してくるいもを拾って
背負子で山を下っていたものです。
熟れたイチジクを見つけては、ちぎって食べるのが楽しみで。
祖父も父もおじたちも、
「あめりかが一番うまか」っていってたな。
蜜入りの高級芋と比べたら、あまりにも素朴すぎる味だけど。
水分が少なくて、栗にも似たほろほろっとした食感で。
ガネ揚げなんかにして食べるととってもおいしいいもでした。
ちなみに、祖母の作る芋天はでっかい輪切り。
ホットケーキミックスみたいな甘めの衣がぼてっとついたやつでした。
私はこっそりバレないように、
コタツに隠して衣を外して食べていたっけ。
だって、衣が甘すぎて芋の味がせんだったもん。
(ばーちゃんごめん)
今思えば。もののないあの時代、
十数人の子どものお腹を満たしたのは、あの山の実りと畑があったから。
お茶だって、一緒に煎ってもんだりしながら作っていたし、
畳を外せば2mくらいあるんじゃないかっていう床下収納に、
年中おいもがありました。
ピンクのねずみ取り薬と一緒にw
ばーちゃんが家の裏の畑に肥えをまいた日は、
しばらく窓を開けられなかったけど(笑)
有機についての考え方は、今はいろいろあるけれど。
あれもあれで、当時の無駄のない循環だったのだと思います。
きれいごとだけじゃ食っていけないもんね。
薪をくべて沸かしてくれていたあのお風呂に入りたいなと思っても、
さら地になってしまったあの場所ではもう叶わなくって。
記憶に刻む
のこすべきものはちゃんとのこす
価値を添え、きちんと伝えていく
ということの大切さを今あらためて、感じます。
私はこの子たちに、まだなんにものこせていない。
渡せていない。。。
「赤っかつは煮たり蒸したりどぎゃんしてもうまかもんな。
こん白かつも揚ぐっとうまか」と
アドバイスつきで袋いっぱいのサツマイモをくれた
裏のおじいちゃん、ありがとう。
懐かしさをかみしめながら、いただきます。




