大切なものを大切にしようとすればするほどに、
生きにくくもあり、生きやすくもあり。
取材で訪ねた五家荘。
藁を伝いおりてきた、キラキラ輝く雫たちや
ぱちぱち音をたてる炎、
その奥でくすぶる炭が秘めたオレンジ色の光を眺めながら、
そんなことを考えていました。
都で雅な暮らしをしていた人たちは、
すべてを捨て、
恐怖と不安と闘いながらこの険しい山の中にたどり着き、
慣れない土地で衣食住の営みを繰り返しながら、
何を支えに生きていたのでしょうか。
ただただ、生きながらえること?
家族とともにあること?
それとも、もっと崇高な何かを守るという使命感?
言葉で聞くことができないから
本当のところはわかりませんが。
芯で支えていたのはきっと、シンプルなもの、
まっすぐなものだったんじゃなかろうか。
いずれにしても見えてきたのは、
きらびやかな贅沢品はなくとも、凜とした気高さが漂うような。
そんな不思議な山奥の風景でした。
囲炉裏を囲んで
ただ黙って座っている。
オレンジ色の光の向こうに見える、
飾り気のない素の表情。
そういう、ささやかだけど
揺るぎないしあわせ、みたいなもの。。。
たくさんのものを身につけて、
きらびやかに飾り立てて、しあわせの振りをすることはいくらだってできるけど、
心の奥底から満たされているような
あぁ。。。と、かみしめるようなしあわせって、
実はこういうところにあるんじゃないかと思ってみたり。
そういうものを身につけるのは、
傷つかないための自己防衛だったりもするのかもしれないけれど。
余計なものをそぎ落としていくごとに、
人はいっそう強くも美しくもなれる気がします。
すごいな。強いなぁ。。。
私も強くなりたいなぁ。。。
そういえば、15年ぶりに訪ねて、すっかり忘れていたけれど、
昨日、密かに苦しかった頭痛と吐き気は前回もやってきたものでした。
車酔いじゃなく、高山病というやつではないかと言われたなぁ(^^;)
確かに車酔いもここ数年していなかったものね。
心もですが、体もちゃんと鍛錬しなければ、と思いました。




