前回のブログでは、近所のペットクリニックで門脈シャントを疑われ、

大学病院を紹介していただくまでを書きましたが、

今回は大学病院での検査を受け、「先天性肝外門脈シャント」と

確定診断されるまでを書きたいと思います。



2012年5月9日(水)麦の検査のために

東大病院(東京大学動物医療センター)に行ってきました。


予約時間通り9:30ごろに診察室へ呼ばれ、

担当の内科の先生にこれまでの麦の症状を詳しく説明し、

麦を預けて血液検査、レントゲン、超音波検査をしてもらいました。


血液検査では、空腹時でも胆汁酸が基準値よりも高いことがわかり、

レントゲンでは、肝臓がとても小さいことが写真を見てわかりました。

(ペットクリニックでは肝臓は通常のサイズで胆のうが大きいとの事でしたが、

麦の場合は肝臓が小さいので、必然的に胆のうが大きく見えたようです。)

超音波検査では、シャント血管は確認できませんでしたが、

肝臓につながる正常な血管も細いためか確認する事ができませんでした。
シャントのコは血液がシャント血管に流れてしまうため、

正常な血管が育たないことが多いみたいです。


この結果を踏まえて、ほぼ門脈シャントで間違いないとのことでした。



先生によると、CTをとることによって門脈シャントの確定診断ができ、

シャントがある場所を正確に判明させることができるとの事でした。


CT内脈造影は全身吸入麻酔で行うので、

先生から起こりうる主な危険性および合併症として

呼吸不全、循環不全、アナフィラキシーショック、腎不全などがあることも

説明を受けました。


しかし、もともとCTは受けるつもりで来ていましたし、

今後の治療の方針(手術するか、内科的治療でいくか)を決める上でも、

詳しく検査して病気の原因を特定する事は欠かせないと思い、

すぐにCT検査をお願いしました。



CTのため麦を11:00に預けたあと、家族3人は急にがっくりしました・・・・・・

普段の麦は元気だし、食欲もあるしので、

今回の症状は、散歩中に悪いものを拾い食いした事が原因で、

門脈シャントではないのでは?という思いが心のどこかにあったからです。


でも、思い返してみると門脈シャントの症状に当てはまるようなものが

何となくですが、いくつかあった気がします。

* 2011年夏の終わりごろから食後に吐く事が度々あった

  (この時は夏バテかな?くらいに思ってました)

* 体重が5,6キロしかなく小柄

* 散歩中に疲れるのか、すぐに座りこんでしまう


CTの結果が解るのが16:00頃との事でしたので、

一旦、大学病院を出て食事をとり、

(不安から食事は喉を通りませんでした・・・)

その後は時間まで待合室で待つことにしました。

麦を待っている時間はとても長く感じました。


17:00頃に麦が麻酔から覚め、診察室に呼ばれました。

とりあえず、何事もなく検査が終わってホッとしました。

診察台の麦は、麻酔の影響からか少し元気がないようでした。


CTの結果は、先天性肝外門脈シャントと確定診断がでました。


CTでとった画像を見せてもらうと、

肝臓の外に太くて長いシャント血管(先天性の奇形血管)があり、

肝臓につながる正常な血管は細かったです。

(通常のコにシャント血管はなく、肝臓につながる血管は太いです。)


私は、あまりのシャント血管の太さから、生まれつきの病気なのに

麦が今まではっきりとした病状(発作)が出なかったことが不思議になり、

先生に聞いてみると、麦のシャント血管は胃や横隔膜に押しつぶされる

位置にあったため、病状が抑えられていた可能性がある事と、

また、肝臓の機能が徐々に弱まってきた事で、

今に(1才11ヶ月)なって病状が出たのだろうとの事でした。


また、この検査で膀胱に石が3つ見つかりました。

(この石ができるのもシャントのコの特徴みたいです。)



手術はできるタイプの門脈シャントでしたので、

手術方法を聞いてみると、

シャント血管にセロファンを巻いて徐々に閉塞させていくやり方だそうです。

ただし、シャント血管をクリップで止めて肝臓につながる通常の血管の血圧が

上昇しすぎるようだと1回で閉塞させずに2回に分けて手術をするとの事。

手術が1回か2回になるかはお腹をあけて、

シャント血管をクリップで止めて肝臓につながる血管の血圧をはかるまで

わからないそうです。

またシャントを閉塞させれば膀胱の石も自然と消えていくので、

そちらは大丈夫との事でした。


また門脈シャントの手術においては、術後72時間以内に

原因不明の重篤な発作が起きるリスクがあるとの事です。

前は1割の確立でしたが、今はずっと低くなっていて

稀にしか起きない発作だそうです。


それとなく、手術においての麦の状況を聞いてみると

麦のシャントは太くて長いですが、逆に手術のアプローチがしやすく、

まだ若く元気もよく状態もいいのでまだいい状態のようです。

(東大病院では年間20-30件くらいこの手術があり、

ほとんどの飼い主さんが手術を選択するそうです。)


手術費用は25-30万くらいで、

月曜日に入院、火曜日手術、金曜日退院という流れになるそうです。


手術をしないで食事療法(l/dとモニラックシロップ)を続けた場合も聞いてみると

個々によって差もあるし、はっきりとした事は言えないが

徐々に肝臓がボロボロになっていく可能性が高いとの事でした。


この日は手術するかどうかはその場で決めず、

家に帰って家族でよく話し合って決めることにしました。


家に帰ってくると麦は安心したのか

病院にいるときよりだいぶ元気を取り戻していました。



費用¥94,565

(内訳は、診察料¥2,520、注射料¥9,775、検査料¥7,350、

麻酔料¥9,620、画像診断料¥60,900、診療材料料¥4,400)


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この日、東大病院の内科の先生には本当にお世話になりました。

何となく大学病院の先生にあまりいいイメージを持っていませんでしたが、

とても親切で優しく、色々な疑問がでて、いっぱい質問をしても

全て丁寧にわかりやすく教えていただき、不安がとれました。

とても信頼できる先生でした。


また近所のペットクリニックの先生には、

早い段階で門脈シャントの疑いを持たれ大学病院を紹介していただき

ドッグフードのl/dやベジタブルサポートを教えてもらって、本当に感謝しています。


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