昭和30年、40年のこのころと大きく変わった「住」の一つに、
“ちゃぶ台”を囲んで食事を取っていたのから
“テーブル”へと変化したことが挙げられる。
ちゃぶ台を漢字で書くと、
中国から伝わったと言われる卓袱(しっぽく)料理の“卓袱”という字を書く。
元の意味は中国でテーブルクロスのことを指すという。
昭和初期の大不況の時代、各家庭にちゃぶ台が入ってきて普及していった。
そもそもそれまでの日本の食文化は“膳”で個々に食べていた。
それが食卓を囲んで食べるという日常的な食生活の形態になったのは、
このちゃぶ台の登場からで、海外の風習を取り入れたことになる。
それが、高度経済成長とともに公営住宅が大量に供給されて、
2DK、3DKといったDの字で表されるダイニングキッチンの登場と重なり、
昭和40年前後、ちゃぶ台からテーブルへ、
床に座る形態から椅子に腰掛ける形態に急速に変わっていった。
合わせて都市部では人口が急激に集中したため住宅難となり、
長距離通勤へとつながったことから、
食事どきになるとちゃぶ台を用意して、家族揃って一緒に食べていたのが、
特に朝食を一緒に食べるということが難しくなっていった。
勝手気ままに、それぞれの適した時間に食事をとるには
ちゃぶ台よりもテーブルの方が効率的かもしれない。
また、大量に供給された公営住宅の形態を考えると、
どう見ても板の間に座るよりはテーブルに腰掛けた方が様になる。
続く・・・
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