故桜沢如一氏が説いた「身土不二」の原則には、


同種の植物、動物でも成育する土地が異なると、


それぞれの環境に適合し色や性質まで異なると述べている。


北海道でつくられた野菜も同じで、


他の土地で育ったものとは成分が違って当然であろう。


それは北海道の水、空気、土地のエネルギーを吸収して育っているからである。


そう考えると私たちが取り入れるべき食材が見えてくる。


それは、その土地のエネルギーに同化して生育する私たちと、


同じエネルギーを持ち、暮らしている土地で育ったものを取り入れる方が、


元気になるに違いない。



 また、その土地の「旬」のものを取り入れることが大事である。


今はスーパーに行くと世界中のいろいろな季節のものが並び、


食材の「旬」が分からなくなっているが、


明らかに「旬」の時期に採れる食材は栄養価が高い。


冬場が「旬」のほうれん草は、夏場に比べ、


カロチンが1.5倍、ビタミンCが3倍も豊富であることが判っている。


そして、「旬」の食材にはからだの自然治癒力を引き出す効果もある。


トマト、なす、アスパラなどの夏野菜は、夏に育つから暑さに強く、


身体を冷やす働きがあり、小松菜などの冬野菜は身体を温める。


このような自然の法則を、従来人間は経験的知恵として心得、


本当に身体に良い食べ方をしていたと思う。


親鳥がヒナにえさを運ぶよう、キタキツネが雪の下に小動物を見つけるように、


熊が川に上った魚を捕まえるように、


本能的に自分たちが今食べるべきものをきちんと知っていたはずである。


食材が溢れ、「○○で△△が治った」などと


特定の食材の過剰効能を取り上げた情報が氾濫する時代、


分析的知識に頼るのではなく、


視覚や嗅覚、触覚や味覚などの感性で食べてみてはいかがだろうか。


その感覚を研ぎ澄ますと、必ず自然との調和が求められ、


そのありがたみを実感できるように思える。





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