もうすぐクリスマス。
今年は初めて、私が仕切らないといけません。
クリスマスツリーとプレゼントの準備。
もう成人している息子達ですが、まだ学生ですし、生まれた時から毎年クリスマスは我が家にとってビッグイベントでした。
私は、昭和の日本の家庭に育ったので、クリスマツツリーも作り物の小さな物で小学校6年生ぐらいまでしか飾ってもらえなかったし、プレゼントもサンタさんからと称して1個だけだったと思います。アメリカ人の夫にとってクリスマスはとての特別な日。特大の生木のクリスマスツリーにプレゼントは1人40個くらい。プレゼントは1個づつ個装して(計80個近く)、電車セットを組み立てたり、自転車や電動自動車も大きなリボンをつけて、子供達が朝起きてきたときに、そこには普段と違う輝くばかりの感動する世界を用意しました。それは夫が自分のお母さんから受け継いだ幸せだったのだと思います。夫のお母さんはそれを長年1人でやっていたようです。『お父さんはクリスマスが嫌いで、クリスマスイブは酔って帰ってきて、不機嫌だった。』そんな思い出を克服するかのように、我が子に与えた夫のクリスマス熱は本当にすごかったのです。
でもそんな我が家のクリスマスはもうなくなりました。去年は子供達が夫の様子を見に行きがてら、クリスマスは父親の赴任している国で過ごしてたのですが、今年はコロナで往来できませんし、どちらにしても父親とは一緒に過ごしたくないようです。
子供があんなに大好きだった父親とこのような関係になってしまったのも、彼の依存症という病気が招いた悲劇です。
私も子供達も、腹立たしさがわく一方で、こうなってしまったあの人の事を思うと心底悲しいです。
20年以上毎年、家族で過ごしたあの豪華なクリスマス。家族仲良く、楽しく、一緒に過ごしたあの日のようには2度と戻れないのです。
だから私がわずかながらでも、息子達に新しいクリスマスを楽しんでもらえるよう、愛情たっぷり添えて準備したいと思ってます。
今日は毎年クリスマスシーズンに寄付させていただいている、
アメリカのSt.Jude Children's Reserch Hospitalというところに僅かながら寄付させていただきました。夫の亡くなったお母さんを偲んで、彼女の名前で。
この病院は癌や重病の子供達の為の病院で、「どの子供も人種、宗教または家族の支払い能力によって治療を拒否されるべきではない」と、治療費、入院日がかかりません。かつてこの病院の事を教えてくれたのも夫でした。
1人でも多くの子供の命が助かりますようにお祈りします。