今日ネットニュースで、こんな記事がありました。
薬物による幻覚で自ら眼球をえぐり取った22歳の女性が、事故から2年半後に義眼を入れたそうです。
このケイリーさんの事はアメリカにいる時に記事を読みました。
クリスタルメス(覚醒剤と同じメタンフェタミン)と他の薬物を混ぜて使用していた彼女は自ら、両側の眼球を取り出してしまったのです。それから2年半の間に精神科施設、リハビリ施設で過ごし、今に至るようです。
ケイリーさんがインタビューで
『ドラッグをやると恐怖心や信念が全て吹っ飛び、自分がやけに偉くなったような気分になりました。』
ー 夫もそうだったのかなと思います。
そしてこのようにケイリーさんは言っています。
『薬物依存から抜け出すのは、決して容易な事ではなく、身も心もボロボロになり、妄想、幻覚に悩まされ、判断能力も失われ、抜け殻のようになってしまいました。』
ー 夫はまだそこまでいってないから、やはりやめてないのかなとも思います。
薬を断つって、本当に容易な事ではないのですね。日本の有名人で過去に覚醒剤を使ってた人たちも、薬をやめるのは本当に大変で、毎日が戦いっていう記事を読みました。日本では逮捕されるのをわかっていてもやめられないのだから、逮捕される心配のない国だったら、断薬はもっと難しいと思います。ちなみに依存症というとアルコール、麻薬、ギャンブル、性依存全て一緒なのですが、麻薬別にいうと、クリスタルメス(覚醒剤)はとても再発率が高い、それだけ強い依存性を持つ麻薬です。アメリカのある資料では3年後も断薬し続けているのはわずか5%といいます。88%は再発しています。この5%の人たちは離脱症状が8ヶ月と短い人で、通常は離脱症状が3年は続くので、その間に再発してしまうのです。
だからこそ、サポートが必要なわけです。家族がそれをしてあげられたならどんなに良いでしょう。でも散々傷つけられてる家族にはとても難しい事です。そのうちにもっと家族の傷が深くなり、病んでいきます。これでは依存症のサポートができません。
依存症は本人が自分で本当にやめたいと思った時にしかやめることはできないので、家族が薬物をやめてほしいという気持ちだけではうまくいかないのです。お互いに落ちていくだけです。だからお互い同じ悩みを持つ仲間と支えあったり、きちんとしたサポートを受ける必要があります。
ケリーさんは底つき体験をして、きちんとした治療やサポートがあったからこそ、ここまで戻られたのだと思います。これも神様が与えられた計画なのかなとも思います。
新しい人生を踏み出したこのケリーさんが、二度と薬物に手を出す事なく、そして自分の身に起こった事を基に薬物の怖さを伝道する役目を担ってくれたらなと思います。彼女に幸せな人生を歩んでいってほしいと願うばかりです。