夕暮れにわんこが見る夢-高価な硯石

ジャ、ジャーン!!


写真だとわかりづらいんですけど、この硯石巨大なんです!


隣に置いてある筆が極端に小さいわけじゃありませんっ!


一応大きさの目安として半紙サイズのものを書く時用の


太筆を置いてみました。


私が自分の書道の道具をお披露目するのは初めてなんですけど、


(単に普段、人にお見せできる程良い物を使っていないだけなんですけど…)


今回はどうしても見ていただきたくて!


というのも、この硯石ただの硯石じゃありません∑(゚Д゚)


何とかっていう(既に名前を忘れている…)超高級な石で出来ている


普通だったら販売価格は約10万円の代物です!


実際はその1/5~1/4の値段で手に入れたんですけどね(^_^;)


それでも、私にとったら安い買い物ではありません。


で、なぜこれを買うことになったのかをちょっと聞いてくださいよ。



ちょっと前にお披露目した『明るく楽しく』という作品を書いていた時のことです。


塾の先生が「これは人にあげるものだから墨を磨って書け」とおっしゃいました


が、恥ずかしながら、私は今の今まで墨を磨ったことがなかったのです。


墨汁という文明の利器があったため、これだけ長い間書道をやっているのに


自分で墨を磨らずにやってこれてしまったのです。


したがって、硯石(墨を磨る用の)も墨も持っていなかったのです。


その旨を先生に伝えると、「じゃー、これを機会に用意しろ」ということになり、


いくらくらいなら準備できるかと聞かれました。


私は1万くらいと答えると「あ~、そんなものはない!」と言われました。


いくらあれば足りるのかわからなくなった私はビビってしまい、


そんなものに高いお金をかけてはいられないと思い、


話をあやふやにして無かった事にしようと試みました。


が、次の週、お稽古に行くと、またその話になりました。


すると先生は「お~、ちょうどそこに良いものがある!」とおっしゃいました。


話によると、倒産間際の画材屋さんが、先生のところへやって来て、


普通に買ったら10万くらいの代物だが、


安くするから買ってくれとい言って、硯石を見せてきたそうです。


そこから先生の巧みな話術でさらにまけさせて、


私が買った値段で買い取ったそうです。


それを聞いた私は「おっ!これはお値打ち品♪今が買いだな!」


と思い、即、買ってしまいました。


今考えると、私ってバカだなぁって思います。


まんまと先生の口車に乗せられていたのです(ノ_-。)


私がその硯を買うと先生は


「これは本当は売る気はなかったんだがな。


初めて硯を買う人にはそんな高価なものは買わせない。


4~5千円のもので十分!


まぁ、でも、あんたは一生懸命やってるから


良いものを使わせたほうがいいかと思ってな。」


とおっしゃるんです!


「あ゛?!今なんつった?」ってかんじです( ̄∇ ̄)


最初は1万出しても無いって言ったのにっ!!


先生は一枚も二枚も三枚も上手でした。


人間、70年以上も生きてるとこんな風になるんだなって


良い勉強になりました。


その勉強の代償がこの巨大な硯石です。


先生曰く、孫の代まで使えるというので、


このエピソードとともに伝えていきたいと思います。