モスクワの人工芝 | cotameba
1週間くらい前 (だったかな?) にサッカーW杯ヨーロッパ予選,ドイツ×ロシアを観ました.
この時点で,予選は残り2試合.(確か正規のリーグもう終わったはず.あとまだプレーオフが残ってます)
このグループ首位のドイツは勝てば本大会出場.ロシアも2位以上は決まっている,という状況でした.
まあ簡単にまとめると,勝った方は突破が (ほぼ) 確定,負けた方はプレーオフに回る,という構図でした.それなりに緊張感あり.

ドイツの主力は変わらずまだまだ元気.ただDFラインは結構変ってるようで,あんまり知らない顔ぶれでした.
ロシアはアルシャービンしかわからないなぁ.いい選手でも,名前が似てるから憶えられないんですよね.なんとかニコフやら,なんとかチェンコやら.

まず結果を先に言うと,ドイツが1-0で勝って,本大会出場決定.
試合はモスクワのスタジアムでしたが,ここが人工芝.サッカーでは珍しいんじゃないかな.
寒いのが関係してるんですかね.アルシャービンなんか手袋までして防寒バッチリでした.
この人工芝の影響で,ボールタッチが微妙に変わるようで,ちょっと合わないなんて場面もちらほら.
結局1点しか入らなかったものの,なかなか面白い試合でした.テーマは「堅実」と「体格差」.

ドイツの手堅さは相変わらず.守るときはみんなきっちり引いて.攻めるときは緩急つけて.
アウェイですし,首位ですしね.
華麗さはあんまりないので地味ですけど,僕は堅実なチームが好きなので,十分楽しめました.

一方のロシアはというと,こちらも堅実.
日韓大会の頃は,ちょっと脆いというか,気抜けるようなところがあって不安定でした.
その後主力の引退などで一時期低迷しましたが,勝負師ヒディンクがうまいこと立て直して,EUROで大躍進.あのときの爆発力はすごかった.
今は安定感も出てきて,ますます良くなってる印象を持ちました.

興味深かったのは,両者の体格差から想像されるプレースタイルと,実際のプレーが逆であったこと.

まずドイツ.
とにかくデカイ.平均身長で10cmくらい高い.
こんだけデカイなら,ロングボールや浮球使って,高さで勝負してくるのかなと思いきや,ほとんど脚元でプレーしてました.唯一の得点もグラウンダーから.
それで体格はどこで使うかというと,ドリブルでDFの間に強引に突っ込んでいく.パワーでこじ開けるという感じ.多少あたられても跳ね返せますから.
こういうプレーは,慣れない人工芝というのも絡んでるんですかね.

逆にロシアは小柄な選手が多い.運動量とスピードが優れています.
そして相手がデカイ分,脚元で勝負かと思いきや,違うんですねー.
まず浮球で縦パスをポンと放り込む.DFラインとGKの間辺りを狙って.こうなると前線の選手が相手DFと競ることになるわけですが,ここで持ち前のスピードを使って,相手を振り切る.
こういう最短距離を狙ったシンプルな攻撃,ちょっとイタリアっぽいし,理想的だよなぁ.好きです.

さらに目を見張ったのはロシアのCK.
ゴール前にデカイ相手が揃うのでどうするのかと思っていたら,滞空時間の長ーい,ものすごい高いボールを蹴ってました.それでファー狙い.これはホントに徹底してました.
低くて速いボールだと,ゴール前に相手が密集してるんで,結局跳ね返されちゃうんですよね.そこで相手が思ってるよりもさらにファーに蹴ってくる.しかも滞空時間が長いからタイミングが合わせづらくて,身長差があっても飛ぶタイミングの駆け引きで十分勝負できる.
なるほどなー.

唯一の得点者はクローゼ.
あいかわらずきっちり決めてくるなぁ.ものすごい地味ですけど,ポジショニングがいいのか,球際に強いからか,とにかく点取ってくれます.FWの鑑.

アルシャービンの切れもあいかわらず素晴らしい.「個」で局面を打開できる選手です.

面白かったのはロシア側左サイドの攻防.
ドイツのSB,BOA天狗,ボアテング,しっかり名前憶えました.
PKにならないギリギリのところでファウルして止めるという危機管理力の高さ.
まあ,2回やってイエロー2枚で最後は退場しちゃったんですけどね.こういう守備感覚は素晴らしい,というか僕は結構好きです.
(ホントはファウルしないでとめるのが一番ですけど).

ロシアは負けちゃいましたけど,なかなかいいチーム.本大会でも是非見たいです.プレーオフ頑張れ.
日本と似たところもある感じがしたので,参考にできる部分ありそうです.
というかヒディンク監督,次は日本で指揮執ってくんないだろうか.