9月28日のNY株式市場は4営業日振りに下落しました。

　フィンランド議会が欧州金融安定化基金拡充案を可決したというニュースが伝わったこと、さらに8月の耐久財受注がコンセンサス予想を上回ったことから、買い先行でスタートしました。ダウ工業株30種平均は一時120ドル超上昇しています。しかしながら、ギリシャの債務問題の解決策についてEU内で意見がまとまっていないという観測が広がり、金融関連株が急落、それが全体に波及したため、引けにかけて下げ幅を拡大しました。市場の安定はまだ先のようです。

なお、外国為替市場では、“リスク回避”の動きが強まり、米ドルは主要通貨に対して上昇しています。

S&P500指数のVIX（ボラティリティ・インデックス）をみると、9月28日の終値は41.08％で、前日比3.37ポイントの上昇となりました。4営業日振りの上昇で、投資家心理が悪化したことを示しています。

なお、VXV（S&P500指数の3カ月ボラティリティ）は39.52％で、前日比2.31ポイント低下しています。3営業日振りの上昇です。

　下記はVIX指数とS&P500指数を合わせたチャートです（2009年以降のチャート）。

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VIX指数の動き（2011年9月28日時点）：41.08％、前日比＋3.37ポイント