完成~!! | MUSIC ASSEMBLY

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作曲・編曲家、深川甫の日常や感じたことをひとまとまり

皆様こんばんは。

ちょっと更新してないくらいの感じでいたらもう2週間も経っていました…。
というのもViolaの新曲作りで頭がいっぱいでした。
(気づけば、2月もあっという間に終わってしまいそうです。)


そして先日めでたく完成しました!音譜
そうです!メッセージボードでも告知しているコンサートで初演の予定です!
どんな曲かは実際に会場へ聴きにきてください(笑)



楽譜は完成したものの、実はまだ本当の完成とはいえません。
ハイ、まだ気を抜いてはいけません。
『ああ~おわった~!!』などと認識してはいけません。
実は大事な工程が残っているのです!


さて、一夜明けて、その曲を改めて客観的に評価すべく、
実際に弾いてみて違和感や不自然さがないかを確認。
(もちろんミスもチェックします!)
↑そう、これが大事!!

そうやってチェックした箇所の変更・修正などなど、細かいところの調整をしてひとまず『組みあがった!』というところの完成となります☆


このあと、最初のリハーサルで演奏家からどんなフィードバックがくるかな~?
というところです。
最初の音だしは楽しみと恐怖のなんとも言えない時間なんです。。。

その後も必要な時間・回数リハーサルを重ね、必要があれば改良を加えつつ本番を迎えます。

作曲=『曲を作る』=『書くこと』と単純に考えてしまいそうなものですが、
完成後の推敲や改訂(熟成ともいえるだろうか?)をすることもまた重要なのです。
そしてそのためには日々修行が必要になる!という塩梅です。


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ここからは蛇足ですが、、、


作っている本人が自分の曲をなかなか客観的に評価するのは難しいのです。
(これは音楽のみならず、創作・製作する類に携わるすべてに共通するのかも知れません…)そして意外と無知だったりするのです。

楽譜がひとまず出来上がって、自分の感覚をリセットする意味でもちょっと間をおいてみて、
チェックする!というプロセスが自分にはとても大事なようです。

ちょっと時間を置くと、音の変更はもちろん、自分の意図が演奏家により正確に伝わる表記になっているかなども客観的に見えてきたりするものです。
演奏家が実際に演奏するにあたって、音楽を組み立てる手がかりとなるアーティキュレーションやテンポ、曲想などの表記には細心の注意と配慮が必要です。

ゆえに、ここの段階に来てからも意外と時間がかかってしまいます。


曲ができてから演奏に至るまでの流れは、言わば伝言ゲームのようなもの。
自分のイメージというものが、演奏を通して再現してもらうに際して楽譜という紙の上に抽象的な形で一度書き落とした上で、演奏家が読み取り、解釈して…という数々の段階を踏んで行く程に、“正確さ”というものは次第に失われていく方向にあるのだから、言葉や記号を駆使して可能な限り補正したい!・最小限に抑えたい!という心理が少なからず働いているのかも知れないし、そのことがここで時間をかけてしまわずにいられない理由なのかもしれません。


もちろん、作曲者自身は『こういった感じ!』というものがあって書いてはいても、実際リハーサルなんかで演奏してもらって色々試していく中で変わったり、素晴らしい演奏家のこれまた素晴らしいアイディアによって『それ、いいね!!』ということもあります。そういったいわゆる“実験”や“遊び”の中には、自分の発想にはない方法論があったり(演奏してみないとわからない感覚的な部分も。)、机上における迷いから解決・決断に至るきっかけになったりもしますが、それはやはり自分自身の中で曲が一応の“完成”をしているという前提でのこと。


クラシックは特に楽譜に対する依存性や重要性が高いことも要因なのかも知れませんが、作曲者本人も曲を“作ること”同時にその曲を”分析すること”“勉強”が不可欠なわけですね…。
少なくとも自分はそうです。


なんだか小難しい感じになってしまいましたが…!
蛇足の部分なのでご容赦を。。。

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文字ばかりでなんなので、本日の夕食・超辛い麻婆豆腐!!を
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ハイ、今日も食べ物ですみません…!
自分で作っておきながら、汗が止まらないほどの辛さでした!!



明日の関東地方は雪との噂!
今夜から寒くなるそうなので体調管理を徹底しましょう!

本日も皆様お疲れ様でした☆