時制の不一致は結構OK?! | Black Swan - 国際人養成所

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(2010/05/28)
なぜかこの記事に業者からのスパムコメントが殺到しててIPブロックが面倒になってきたので、コメント禁止に変更させていただきました。なんでこの記事だけ狙われるのかはさっぱりわかりません。。。
(2010/05/28)


僕の運営しているグルっぽ「英語の質問はココで聞け!」で、bakedpupaさんから時制についての質問があったので、今日のテーマはこれにしてみたいと思います。

英語は日本語に比べて、時制の一致に非常にうるさい言語だと言われています。
でも、時制が不一致となるケースも実は結構多くあります。代表的なものを見てみましょう。

1普遍の真実

Christopher Columbus discovered that the earth is round.

これは学校で習うルールですね。that以下が普遍の事実や歴史的事実である場合、メインのパートが過去形でも現在形が使用されます。

ちなみに、この英文はウソです。べーっだ!

最初に地球が丸いと発見したのは古代ギリシャのアリストテレスAristotle)で、月食の時に月に映る地球の影が丸いことからそれに気付き、コロンブスの時代にはその考え方は多くの人に受け入れられていたそうです。


2現時点での事実

He told me that his sister is getting married.

さて、ここから先は普通教科書には載ってない時制の不一致の例が続きます。でも、実用的な場面では驚くほど時制の一致が守られてないことがわかるでしょう。

まずこの文ですが、「his sister was getting married」にしなくていいんでしょうか?
答えは、Yes and Noです。

というのも、この文章を話している人が『彼の妹が結婚する』という知らせを彼からいつ聞いたか、に依存するからです。
もし昨日聞いたのであれば、昨日の今日で予定が変わってる(or 破局した?)可能性は低いので、現時点では相変わらず結婚する予定は事実であると思われます。その場合、現在形の「is」の方が適切です。
この知らせを聞いたのがもし1年前であれば、今まだその予定のままである可能性は低いので「was」になっているでしょう。

要は、話し手の主観によるのです。たとえ1年前に聞いたものであっても、話し手が「まだ予定はそのままだ」と思うのであればそれはその人にとって事実であり、引き続き「is」を使うことだって十分あり得ます。


3新聞などでの強調

He said that Schmidt understands the technology, has broad management experience and has worked well within the political arena. (昨日のAP通信より)

上のパターンと似ていますが、新聞やニュースサイトの英語時制の一致のルールが著しく破られています。これは、メディアが情報ソースから聞いた内容は極めて新しい情報であり、その新鮮さと事実としての確かさを強調するという意味を込めてthat以下に現在形を使っているものと解釈できます。


4過去形のない助動詞がある時

I thought she should tell him how she felt.

この文章は「I thought」が「I think」と現在形になっても、「she should」はそのままです。
should、must、ought toといった助動詞には過去形がありません。よって、時制の一致の適用は受けないのです。

仮にこれを「she should have told him...」にしてしまうと仮定法になってしまい、意味が異なってきてしまいます。よって、そんな無駄なことはしないわけです。
逆に、既に仮定法が使われている文もメインパートの時制によりthat以降のcould haveshould haveが形を変えることはありません。


5複雑な文の時

He told me that he had learned English when he was little.

文法的に言うと「従属節が2つ以上ある時」ですが、この例では『英語を習った』のと『彼が幼かった』のは同じ時期なので、ルールに従うならば最後は「when he had been little.」にしなければいけません。が、してません。

これはもう単に「ウザいから」にすぎないんです。(笑
1つの文章に2つも過去の過去(大過去)が出てくると嫌になるので、that以下の文章の中でもメイン(主節)になる方だけ大過去にし、when以下のサブの方はそのまま過去形にすることがほとんどです。


まずはここまでがパターン化できる代表例です。
これを読んでくれてる皆さんで、今までに「時制の一致って超めんどくせー」って思ったことのある人、多いんじゃないでしょうか?

それは日本人に限ったことではありません。ネイティブだって全く同じことを思っているようで、現在口語ではちょっと時制の変化が複雑になるとちゃんとルールを守れる人はかなり少なくなっているようです。特にアメリカ人

例えば
He spent all the money that I lent him 2 weeks before.

といった過去のどの時点かはっきり分かってる文章は話言葉で「had lent」にする人の方が少ないんじゃないかと思います。上記の2なんかもそうですね。現時点での事実かどうかってことを気にする前に「もういいや、現在形で!」ってやっちゃっても、ほとんどの場合支障なく通じますからね。

試験でこれやると×になりますが、会話でちゃんとできなくてもビビる必要全くないと思いますよ。
こうしてみると、時制の一致って不一致の例外が多すぎてルールになってないんじゃない?と思っちゃいます。
┐( ̄ヘ ̄)┌


エロいの期待してた方、ごめんなさい。(昨日と同じ)
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