落ち込んでる時、元気にしてくれる歌 | Black Swan - 国際人養成所

Black Swan - 国際人養成所

日本が嫌になってきているあなた、当養成所に入所して国際人に生まれ変わりましょう!

みんなと同じ生き方に飽きてるなら、Black Swanに突然変異して一緒に世界を飛び回りませんか?

洋楽の英文フレーズ解説、英語上達のヒミツなど、国際人になるための情報満載!

2006年なんてこのブログでは新しすぎますが、今日はしばらく最近の洋楽にキャッチアップできてなかった僕を再び引き戻してくれたDaniel Powterのヒット曲です。

Had A Bad Day by Daniel Powter

アイリッシュパブで外国人の人がギターの弾き語りをしていて、その中の一曲でした。彼の歌唱力のせいもあったのでしょうが、すごく心に響きました。

フレーズ解説は出だしのAメロの最後です。

Where is the moment we needed the most?
You kick up the leaves and the magic is lost
You tell me your blue sky's fade to grey
You tell me your passion's gone away
and I don't need no carryin' on

何のことはない普通の動名詞なのですが、carry onという動詞句が動名詞になっているところがポイントです。この前置詞が付いた動詞を、日本人はなかなか動名詞で使うことができません。

例えば、「もう少し慣れが必要です。」を英語で何と言うでしょう?

これはお決まりの言い回しがあって、

I need some getting used to.

と言うのが一般的です。

「前置詞が付いた動詞だから」というのも一因ですが、もう一つ、上記の表現は動名詞を本当の名詞のように目的語として使っている点も、僕達日本人には使いにくく感じさせる原因かもしれませんね。

それにしても、この歌の歌詞(特に今日のフレーズのあたり)はネット上で様々な解釈があるようです。
中にはkick up~の文を「kick upは騒ぎを引き起こすという意味なので、自分の不運を当たり散らして周囲に引かれる」とか、I don't need no~の文を「notとnoがあるから、がんばらなくていいというわけではない、という意味」といった無茶苦茶な訳をさらしている人もいるようです。ガーン

面白そうなのでこれらの箇所は僕なりの訳し方をしてみましょう。かなり自信あり。チョキ

まずkick up~の文章は文字通り「落ち葉を蹴り上げると魔法は消えてしまう」でいいです。
ただし、この比喩の裏には「きれいな落ち葉を蹴り上げると何が見えるか?」という点まで思い描かないと本当の意味がわからなくなってしまいます。

そう、固くなった土や枯れた芝、最悪落ち葉の裏に隠れていた虫などの見たくないものが見えてしまいますよね?!なので、一見きれいに見える落ち葉の絨毯も一蹴り入れるとがっかり、という意味で魔法が消えてしまうわけです。

次にI don't need no~ですが、これは以前「英語上達の秘訣」のテーマで書いた二重否定のブログ1に挙げた用法、つまり口語的な否定の強調ですね。

あと、ほとんどの訳で文章の構造を勘違いしていると思われるのですが、前のYou tell me~とand I don't~は一つの文章で、

You tell me
- your passion's gone away
- I don't need no carryin' on

になっています。
ということで、彼女は「私の情熱は冷めてしまったので、あなたもこれ以上(二人の関係を続けることか、彼女を励ますことを)がんばらなくていいのよ」と言ったのです。

歌詞翻訳サイトでは、僕が彼女に「もうがんばらなくていいよ」と言った、とか、僕が自分で「もうがんばらなくていいよね」と思ったとかの訳出がほとんどです。

まー、海外の教えてサイトでも歌全体の意味について様々な意見が交わされているようですので、確かに意味を取り難い歌詞ではあります。
逆に、色んな意味に取れるから大ヒットしたのかもしれませんね。o(^-^)o


クローバー高校生無料、初回無料の英文添削サービスお申し込みはこちらから。

僕の訳が正しいと思ったらポチッと!右矢印にほんブログ村 英語ブログ 英語学習法へ にほんブログ村

Daniel Powter
Daniel Powter
posted with amazlet at 09.04.28
Daniel Powter
Warner Bros. (2006-10-31)
売り上げランキング: 77757
おすすめ度の平均: 4.0
4 どことなくビートルズ風のメロディアスなペン