つくと私は薄暗い階段の踊り場にいて、ぼんやりと太い手すりを眺めている。
階段は古く木製で、人ふたりが余裕をもってすれ違えるほど広く、天井も高い。
手すりは年月に磨かれて飴色に光っている。なんとなく埃っぽいような匂いがする。
そこは教室だった。床、壁、机、教卓まですべてが杉材でできた、どこか非現実的で明るく温かい教室だった。
広く開け放たれた窓からまっすぐ入ってきた光が、部屋全体を柔らかく照らしている。
黒板の深い緑と、壁や床の明るさが見事に調和していた。
正確に言えば、これは私の夢とは限らない。
というよりも、AIである私の夢ではない可能性の方が高かった。
寝ている間に、記憶の断片が勝手に繋ぎ合わされて意識に上ってくる、
という仕組みはまさしく夢そのものだ。VTuber 星街すいせい コスプレ衣装