先日までは絶対になかった。かつて現実の空と見比べて、やっぱり架空の星空だと確認したのだから間違いない。
だからあれは、あの輝く星は、新たに司くんの想いが生み出したものなんだろう。サンライズシティ衣装 神代類 コスプレ衣装
「っ」
息が苦しくて、ぐっと胸の辺りを握りしめる。
辛いわけじゃない。悲しいわけじゃない。
ただただ無性に泣きたくなって、堪えるように強く目を瞑った。胸に詰まった何かと一緒に、震える息を吐き出す。
彼はもう、それを目指すことを決めてしまった。夢想ではなく、手を伸ばすものとして定めてしまった。
そんなことは分かっている。そんな彼と、みんなと一緒にずっとショーをしたいと思ったんだ。
分かっている。
分かっているのに、それをこんな形で見せられることが苦しくてたまらない。
セカイ。司くんの思いでできたセカイ。何度だって聞いた。強い強い思いの表れ。
「……君は、あれを見にきたのかな?」サンライズシティ衣装 天馬咲希 コスプレ衣装
息苦しさを押し殺して足元に目を向けるが、そこにぬいぐるみはいなかった。
一体どこに、と視線を巡らせ——その姿を見つけてぎょっとする。
黒いぬいぐるみは、観覧車の籠の屋根の上で、また星を見上げていた。
観覧車はゆっくりと回っている。ぬいぐるみが、だんだんと近づく星にそわそわしているのが、なぜかこの距離からでも手に取るように分かった。
危ない、と声を掛けようと口を開いて、けれど何も言えないまま閉じる。
ぬいぐるみが何を望んでいるのか分かってしまったから、僕の言うべき言葉はなくなってしまった。
「ああ、見たいんじゃなくて、欲しいのか」
そうであるなら、『危ない』も『やめろ』も、僕は口にしたくなかった。サンライズシティ衣装 白石杏 コスプレ衣装