海は何かから逃れるようにオペ後翌日や、熱が下がった直後に外泊をしたがった
食べる事が大好きな海、ついに我慢していたお寿司を食べた青魚と貝類以外
そりゃあそうやろう
次のクールで移植か化学療法か決まるんやから、食べなやっとれん
看護師達もメンタル面で心配していた
仮に逃げて済むのなら、星と空を連れて一緒にどこまでも行きたい
けど治る為の治療だと海もわかっている
あなたは一人じゃない
あなたを大切に思ってくれる人
あなたを待ってくれている人
けど辛いならたまには立ち止まってもいいやん
私は信じている。完全復活するあなたの姿を
負けない。絶対に乗り越えるよ
私達家族はこれからなんやから
に戻ると看護師達が『よく戻って来て下さいましたね』と
それなりに自分自身の気持ちを整理したと思うけど、どちらかと言うと外出しておいしい物や生物が食べたいのだと思う病院のご飯おいちくないし、常に生禁の御膳がやってくる
海がに戻った次の日の朝、星が海の姿を探しに隣の部屋を覗いていた。『どうしたん?』と聞くと
『海がおると思ってん』と寂しそうに星が呟いた
『また直ぐに帰ってくるよ』と頭を撫でた
またね