社員さんのためにも、会社をたたむかしてもらわないと今のままでは大変ですよ。

国税徴収法が準用されますから、差押なんて簡単にできるんです。



はっきり言って、この社会保険事務所との交渉が一番厄介だった。

彼らも時勢柄、かなり敏感になっていた。

一歩間違えばヤクザと代わりない。




約3000万の社会保険料を滞納していた。

というより、そうせざるを得なかった。

彼らの手口は、決算書の提出に始まり、ありとあらゆる情報を集めようとする。

むろん、差押のためだ。



手口はねちねちとしている。

税務署のほうがまだ紳士的だ。


A社に売掛債権が300万ありますね。

そんなにあります?

隠したってだめですよ。

我々も調べているんです。


どうやって、調べているんですか。

そんなことお宅に言えるわけないでしょ。

そうですか。





で。





差押しますけど、いいですね。


それは困ります。


長年続いた取引ですし、相手方は一部上場会社ですから、そんなことされたら取引停止ですよ。



コンプライアンスの問題がありますから、なんとか思いとどまってくれませんか。


担当者はニヤニヤ笑いながら、我々だって好きでしているんじゃないんですょ。


お宅が払ってくれないから仕方ないんです。




社会保険料を納めていなくても、社員が将来受け取る年金額には影響はない。


納付と制度の保証とは別次元のことらしい。


納めたものとして、社員の年金算定はされるらしい。


知識はあったけれど、担当者がどうも生理的に受け付けない。

いかにも、弱い者いじめをして快感を覚えるたちらしい。

表情にでていた。


きもいを通り越して、吐き気がしてきた。



わかりました。  あなたの思うようにしてください。

私からはもう何もいいません。


だけど、最後にあなたがしようとしていることは、240人いる従業員誰一人として

望んでいることではありませんからね。


それだけは頭に入れておいてください。


失礼します。