レディ・べスとは、生涯、独身を通したエリザベスⅠ世の事で、べスの青春時代にスポットを当て、女王に即位する迄を描いている。
ストーリー
べスの異母姉であるメアリー女王は、べスを快く思っていない。メアリーにとってべスは、自分を隅に追いやった、許せない存在なのである。
二人の父であるヘンリー8世は、次から次と妻をめとり、メアリーは最初の妻であるキャサリンの子供。
そして、べスの母はキャサリンの侍女の子供。
メアリーにとっては、父が自分の母と離婚して、その侍女と結婚した事になるのである。しかもカトリックは、離婚を認めていないので、ヘンリー8世は、ローマ教皇と対立し、自ら英国国教会の首長になりプロテスタントになった。
そういう経緯があったので、メアリーが女王になると、カトリックの復権を取り戻そうとした。
一方べスは、頭も良く勉学に励んでいたが、母であるアン・ブーリンが不義密通の罪で処刑されたので、悪夢に悩まされ、物語の中でも、度々母が幻影となって登場してくる。
ある日、森の中で偶然、自由気ままに生きる吟遊詩人のロビンと出会い、お互い惹かれあって恋人同士になるが、メアリー女王は、べスに反逆の罪を着せロンドン塔に閉じ込めてしまう。
メアリー女王は、スペインの王子と結婚するが、やがて病死。
晴れて自由の身になったべスは女王に即位し、エリザベスⅠ世となる。
べスがずっと髪に挿しているのが、イモーテルという黄色い花で「永久に枯れる事のない花」
このセリフは、べスとロビンとのやり取りでも出てくる。
何で、この花を挿していたのか、わかりませんが、辛いべスの心のより所のような気がしました。
舞台奥に大きな天文時計をかたどったリングがあるんですが、シンプルなんだけど、存在感があって、時にはその中央に、アン・ブーリンが現れたり、海の映像が映し出されたりする。
床には傾斜した大きな丸い台が置いてあって、セットは、それだけなんだけど、そこが居酒屋になったり、森になったり、ロミオとジュリエットを思わせるバルコニーの場面になったりする。これは、べスとロビンの場面になる。
見所は、16世紀の雰囲気がある上品で落ち着いた色調の衣装と、周りを固めるベテランの役者達。
母であるアン・ブーリン役の和音美桜がひときわ美しい。
生涯、独身を通したエリザベスⅠ世ですが、青春時代のべスの苦悩や、時にはお茶目な可愛さもあり、平野綾の良く通る声と歌唱力にも満足。こんな時代があったのかと、新鮮な驚きがありました。
ロビン役の平方原基も可愛かった。女性ファンが多いのではないかと。
最初、ダブルキャストだと知らなくて、べス役は花總まりだとばかり思っていたので、こちらのべスも観てみたいと思いました。
キャスト
べス(後のエリザベスⅠ世)平野綾・ひらのあや
メアリ-・チューダー(英国女王)吉澤梨絵・よしざわりえ
アン・ブーリン(べスの母)和音美桜・かずねみおう
ロビン・ブレイク(べスの恋人)山崎育三郎・やまざきいくさぶろう
ロジャー・アスカム(べスの家庭教師)石丸幹二・いしまるかんじ
キャット・アシュリー(べスの教育係)涼風真世・すずかぜまよ
フェリペ(スペイン王子)平方元基・ひらかたげんき
劇場の外に出ると、こんな花が通りに飾ってありました。
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