親子関係話題が続いていますが、
ご相談者様の多くに
お母さんと自分の関係（またはお父さんと自分の関係）から
好ましくない思考習慣や価値観を身に付け、
それらが生き辛さや苦しみの要因になっていることが多々ありますので、
しばらくは、それらを書ける範囲で紹介していきます。
（過去に書いた記事と重複しているものもあります）
記事の中で、
どちらが悪いとか、どちらが間違っている、とジャッジするつもりはなく、
ご相談者様が何かしらの問題を抱え、改善策を求めた
ということであり、
他者を変える方法を探るではなく、
自分は今後どうしたいか
どうすることが可能か
どうするか
そして
どうしたか
どうなったか
そんな記事となります。
ある親子さんのお話。
幾度もお話を伺っているうちにわかったことですが
親子間（母子間）で本音での会話がない
ということ。
日常的な会話はあるのです。
時事ニュースについてだったり、
ドラマを見ての会話はあるのですが、
心の内の不安や悩み、本心・本音などの会話がない。
なので、表面上はとても平和。
親子喧嘩も当然ない。
それが普通という感覚で
ずっと長いこと過ごしてきたようです。
そのような暮らしの中で
2人のお子さんは不登校となり、
成人しても人と関わることが苦手で
仕事に就けない、仕事を続けられない、自宅外には極力外出しないほぼ引きこもり状態が長く続いていました。
お母さんの想いをお子さんたちは知らず、
また、お子さんたちの想いをお母さんは知らず。
上のお子さんは、いつもお母さんを見張っているような状態。
「お母さんは何を考えてる？」
「置いていかれない？」
「何をしてる？何を考えてる？」
いつも不安が付きまとい、家庭が安心できる場所とは言い難かった。
安心できないからさらに監視する。
安心できないから、そこからから出ない。しがみつく。
悪循環。
さらに、
家族間親子間で本心を話したことがないというのは、
家族外ともそのような会話はなく、
お子さんたちには友達もいない、できない。
また、引きこもりが長かったお子さんたちなので、
様々なことで経験値が低い。
自信の無さは、経験が少ないことと関係する。
チャレンジに慣れていない、
成功体験も無ければ失敗経験もない。
「本音で話して。本心を話して。
お子さんの話、気持ちもしっかり聞いて。
否定せず、ジャッジせず、自分の考えを押し付けないで最後まで聴いて。
家庭は
家族が安心して体を休められる場所、励ましや勇気をもらえる場所、
安全基地となるように。
そして興味のあることにはチャレンジするようサポートして」
お母さんも本音を話したことがなかったのだから、お母さん自身も大変だったと思う。
自分もきついし、子どもたちもきつい。
時間が掛かりましたが、
それぞれの努力の甲斐あって、
本音・本心を語れる家族となり、
親子間の信頼も取り戻し、
お子さんたちは、社会とも関りを持てるようになれたのでした。
お母さんが本心を語らない
それゆえ、このようになってしまったのですが、
お母さんがそのようになった理由もあります。
それはまた次にでも。
※相談者ご本人が望まないことに介入はできませんし、しません。
突っ込んだ一言の反応によって、その話題を継続するかしないか判断しています。
「うーん、そこが問題の根源なんだけど」ということは多々ありますが、スルーされた場合は『今はタイミングじゃない』と解釈します。
向き合う準備ができていない方に、無理に向き合わせることはしません。
また、同じ環境、似た環境にいたからといって、皆が同じように悩み苦しむとは限りません。個々の感じ方は違います。
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