女性専用車両と元号に反対している私ですが、最近になって、両者に似ている部分があるなと思いました。

そのきっかけとなったのがこちらの記事にある裁判の判決です。

「令和」改元は無効の訴え、東京地裁が却下「国民の権利や利益に影響しない」

※この裁判の詳細な判決文がこちら

 

こちらの裁判の判決の記事の一部を抜粋します。

原告は、行政機関が公文書で元号の使用が義務づけられているとして「西暦を使う人でも、絶えず元号の使用を強いられる」などと主張したが、判決は「国民は元号の使用を強制されておらず、西暦と自由に使い分けることができる」と指摘した。

 

この裁判は、裁判そのものが却下されているようですが、令和への改元無効は流石に無理があるように感じました。

というのが、この裁判の原告である3人のジャーナリストの主張が平成から令和への改元無効である点が弱点と言えるでしょう。これだと平成のままなら良かったのかという話になります。

元号法そのものを否定する必要があるのですが、1979年に元号法が国会に提出された時点で違憲ではないという内閣法制局の見解が出ているわけで、元号法を違憲でやるのも難しいでしょう。

とはいえ、原告は「西暦を使う人でも、絶えず元号の使用を強いられる」などと主張したが、判決では「国民は元号の使用を強制されておらず、西暦と自由に使い分けることができる」とはねつけている部分には疑問を抱かざるを得ませんでした。

しかし、この判決について、分かりやすく解説してくれた方がいたので、その文章を引用します。

 

政府は元号も日の丸も君が代も国会答弁では使用を強制しないとしています。それに従う形で、祭日に日の丸を掲げない家は罰金を取られるとか、元号を使わなければ罰金を取られるとかいったことは行われていないわけですから、使用は強制されていないと法的には言えると思います。西暦で書いたことに役所の窓口で文句を言われても、それが強制と法的に見なされるかといえば難しいと思います。世間で思う強制と、法的な強制とは違っています。

元号を書かなければ逮捕されるとかそういうことはないわけで、建前としては、公務員の方が元号で書いてくださいとお願いするかたちです、元号で書かなければ罰金だとは言っていないのですから、元号を強制したとは法的には見なされません。

 

それで今回、赤文字の下線で表示している部分が、女性専用車両に似ていると思った次第です。

以下、元号を女性専用車両に置き換えていきます。

 

女性専用車両はあくまで任意の協力であって、男性が女性専用車両に乗れば罰金を取られるとかいったことは行われていないわけですから(UAEなどでは行われていますが)、男性の乗車禁止を強制されていないと法的には言えると思います。

男性が女性専用車両に乗ったことで駅員などから声掛けなどをされても、それが強制と法的に見なされるかといえば難しいと思います。世間で思う強制と、法的な強制とは違っています。

男性が女性専用車両に乗れば逮捕されるとかそういうことはないわけで、建前としては、駅員の方が男性は女性専用車両に乗らないでくださいとお願いするかたちです、女性専用車両に乗れば罰金だとは言っていないのですから、女性専用車両を強制したとは法的には見なされません。

 

女性専用車両にしろ元号にしろ、一見強制されているように見えても、従わなかった際の罰則を伴う法的根拠がない以上、法的に強制されているとは言えないものがあるということです。

数年前の女性専用車両の騒動の時、カンニング竹山が「法の問題ではなく心の問題」などと言っていましたが、カンニング竹山に対しては、「他人にまであなたの言う心とやらを強要するな」というべきでしょう。

元号も同じで、役所などにおいて、元号で書いてくださいと言われてもそれを無視して西暦で記入した際に、周囲から「法の問題ではなく心の問題」なんて言われれば、それこそ元号を使わない自由の侵害なんてことになりかねません。

 

最後に、この話題とは話がそれますが、私が賛否の対象としている事象のうち、優先順位が高いものをパチンコ図柄にしました。

1→女性専用車両に反対

2→多言語表記に賛成

3→元号に反対

4→NHKスクランブル化に賛成

5→原発に反対

6→大阪万博に賛成

7→天皇に反対(優先順位で言えばこの7図柄が最上位)

8→無限責任論に反対

9→国内で日本人ヘイト不成立