テレビでCMを流しているので

皆さんにもなじみになってきているかもしれませんが、

世の中には、老人ホームを紹介する仕事があります。

 

私たち介護業界では「紹介業」といわれています。

 

紹介業は、病院を退院する人や、在宅で施設を探している人に

施設を紹介して、施設から紹介手数料をとる仕事です。

 

 

10年ほど前であれば、老人ホームを探すのは

・ケアマネージャー

・病院の相談員(MSW)

主に彼らの仕事でした。

そして、施設を探して紹介しても、報酬はありません。

 

小生がその仕事をはっきり認識したのは、かれこれ10年ほど前になります。

施設に入居希望者を紹介して、手数料をとる仕事に対して、

「なんたる破廉恥な」という第一印象をもちました。

 

上に記したように、施設を紹介する仕事はケアマネやMSWが担っており、

それは無報酬で当然でした。

それを有償で行うなど、介護業界での倫理観にもとる、と思ったのです。

しかも、その紹介料は10年前の当時で1人10万円から30万円程度。

 

施設開設経験者としての小生は、
入居者は自分の足でみつけてきて当然、という価値観でしたから、
その意味でも、紹介業を受け入れることはできませんでした。