今日の宇宙画像は、最新の土星リングについてです。
 今年の夏に、カッシーニは7回の土星リングの観察を行います。
 それは、電波掩蔽(えんぺい)と呼ばれる観察で、掩蔽とは、地球と恒星または惑星との間に月または天体が入り、恒星・惑星を隠す現象のことです。
 主に月の位置の精密測定に利用されて、星食(せいしょく)とも呼ばれます。
 カッシーニによる土星リングの最初の電波掩蔽観察では、これまでの推測や仮説の裏づけをするような結果を得た共に、新たな発見へと導いています。
 今後数多くの掩蔽観察が行われますので、土星リングの謎解きも新しい展開を見せることでしょう。


電波掩蔽で土星リングの謎を解く


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 カッシーニ宇宙船は、以前のロボット探検家の目を逃れていたBリングを含む土星のリングに関して、これまでで最も詳細な様子を得ました。
 その構造は、著しくその2つの隣り合うA、Cリングと異なるようです。
 土星のリングの起源は、謎で、巨大な、複合構造です。
 端から端までのリング・システムは、地球と月の間の距離に納まりさえしません。
 7つの主なリングは、それらが発見された順序で名称をつけられます。
 惑星から外へ、D、C、B、A、F、G、Eリングです。
 最近の電波測定の間に、カッシーニは、決して以前に入手できなかった明瞭さで、このリング構造を写像しました。
 これは、そのような多くの観察をこの夏に渡ってカッシーニが実行する最初です。


 特別に設計されたカッシーニ軌道は、地球とカッシーニを土星のリングの反対側に置く掩蔽として知られている幾何図形的配列(geometry/ジオメトリー)です。
 カッシーニは、2005年5月3日に土星リングの環境と電離層について、最初の電波掩蔽観察を行いました。
 掩蔽は、地球からカッシーニを見るならば、カッシーニがリングの後ろでリングに隠されるか、リングに隠れて見えないようなことを意味します。

 電波掩蔽の間、カッシーニは、リングを通って宇宙船から地球に電波信号を送ります。
 科学者は、カッシーニから送られる信号が、リング物質を通り抜けて、どのように電波信号の強さが影響を受けているかを検知します。
 リングは、濃くて、信号は、とても弱い受信になります。
 この観測を通して科学者は、リング物質の量の分布状態を写像し、リング粒子の大きさを決定します。


 リング後方で移動するカッシーニによる各々の信号の観察された変化は、土星からの距離の相関関係や光学の奥行(深み)を鮮明に見せるように、リング物質の分布状態の輪郭を提供しました。

 電波掩蔽の観測は、宇宙船から地球の受信ステーションまで、同時に送られるKa、 X 、Sと呼ばれる異なる周波数の3つの電波信号を使った最初でした。
 異なるサイズのリング粒子は、各々が異なる周波数に影響を及ぼします。


 カッシーニ飛行では、2005年5月から9月まで予定されている最初の電波掩蔽実験と他の7つの掩蔽で幾何図形的配列を最適化するように特に計画されました。
 これらの観察は、土星とそのリング・システムを特徴づけ理解するカッシーニの主要な科学目的の中心です。
 カッシーニは、その生涯の間、20の電波掩蔽と80の星のような掩蔽を得て、リング構造についてのさらにより詳細な知識を提供します。


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