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ある小学二年生の女の子の作文です。



私の入学式に買ってもらった傘。
ピンクのハートが、いっぱい付いている傘。

前がよく見えるようにビニールのところがありました。
一年生の間、ずっと使っていました。

大雨の時、長靴とハートがいっぱい付いている傘で学校に行きました。
とても好きで、大切に使っていました。

だけど、使っているうちに、持つところの上の方が錆びていきました。
先っぽも削れてきてしまいました。

ある時、気が付いて悲しくなってお母さんに言ったら、

「たくさん使ったものね。もう少ししたら、新しい傘に買い換えようね。」とお母さんが言いました。

それを聞いて、嬉しいような悲しいような気持ちになりました。

二年生になってすぐ、雨の日におばあちゃんの家から出かける時、すごい風が吹いてきて、傘が壊れてしまいました。

私は、大好きな傘が「じゃあね。」も言わないで壊れてしまったので、すごく泣いてしまいました。

ところが次の日、おばあちゃんの家に行くと、おばあちゃんが私に「上靴入れを作ったよ。」と、袋をくれたのです。

何とその袋は、あの壊れた私の大好きなピンクの傘の布で作ってありました。

その他にも傘入れや、小さな手提げかばん、携帯入れ、はさみ入れ、色々な物がありました。

どれもみな、あの壊れたピンクの傘の布で出来ていました。

おばあちゃんは、傘が壊れて泣いている私の姿を見て、このピンクの傘を、私がとても大事にしていたんだと思って作ったそうです。

私は、傘が戻ってきたようで、とても嬉しかったです。



今も大事に使っています。
傘も喜んでいる気がします…。