コウロギ動物病院では、椎間板ヘルニアや腰痛、
関節炎などの治療に鍼治療を取り入れています。
症状の程度にもよりますが、1回～数回の鍼治療
とほとんど副作用のないホモトキシコロジーの
注射と内服薬で、消炎、鎮痛、軟骨保護や再生
作用をはかるため、回復が早く、再発もあまり
みられません。
ただし、完全に麻痺してしまって
いる場合にはかなり時間がかかります。
そこで、症例の一部を紹介します。
フレンチブルドッグのダブちゃん、11歳 
主訴は、朝から動こうとせず、食欲・元気なし、
やっと立つと後ろ足が震えている。
来院時、いつもの元気はなく、背中から腰の筋肉が
硬縮しており、背中を丸めて、小刻みに震えていた。
さっそく鍼治療・・・
まっすぐに刺した鍼が、
しばらくすると くるんと横に・・・
これは、硬ーく縮んでいた筋肉が
鍼の刺激でゆるんだためです。
足腰の小刻みな震えが次第におさまり
早かった脈も通常に戻り、紫暗色だった舌も
淡紅色になっていました。 
鍼治療をしている１５分の間で
かなり楽になったようです。
この後、炎症を抑え、修復・再生を促す
ためのホモトキシコロジーの注射をしました。
しばらくはおうちで安静にして、
内服薬で様子を見ることにしました。
後日談ですが、その日一日は
じっとしていたようですが、
2日目からは全く普通に戻って
動き回っていたようです。
3ヶ月たった今も再発なしで元気にしています。 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
柴犬のたろうちゃん 12歳 
主訴は、お散歩好きのたろうちゃんが
全く動こうとせず、後ろ足がガタガタ震え
抱き上げようとするとキャンと叫ぶ 
来院の時は、息使いも荒く、舌は紫暗色
ガタガタ震えている後ろの左足は
下につけずに浮かしていた。
はじめに背中から腰にかけて鍼を打った後
しばらくして委中（いちゅう）にも鍼を！
鍼治療が終わったころには
左後ろ足をしっかりつけるようになっていました。
もちろん呼吸も落ち着き、舌は淡紅色に 
しばらく安静にとお願いしていたのですが
少し調子が良くなるとお散歩行ったりと
完全に修復しないうちに負荷を
かけてしまったため、痛みが出たりして
合計4回の鍼治療となりました。
3回目の鍼治療中
・・こんなリラックスした顔しています
3ヶ月経った今月初め、シャンプーに見え
ましたが, 元気よく走りまくっています！
とのこと
たろうちゃん、あまり無理しないでね
ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
鍼を刺すことで、硬縮していた筋肉が
ゆるんでやわらかくなると
圧迫されていた血管や神経が開放され
気血の巡りがよくなり、痛みもとれます。
したがって、鍼治療は即効性があります。 
当院で使用している鍼は使い捨ての
細い鍼を使用していますので、
動物たちにもほとんど負担をかけません。
どうしても鍼が苦手というときには
レーザーによる治療を行っています。
但し、炎症や損傷部分の修復には
時間がかかるので、副作用のほとんどなく
消炎、鎮痛、軟骨保護、再生作用のある
ホモトキシコロジーの注射と内服薬を
併用することで、回復が早く、
再発を予防することができます。
また、老犬、老猫には、当院でも肝臓病や
アレルギー等の治療でも実績をあげている
プラセンタエキスも再発予防に役立ちます。
プラセンタ製剤の薬理作用
・繊維芽細胞活性化
・血行促進
・自律神経調整
・内分泌調整
・代謝機能促進
・免疫賦活
・抗炎症・組織修復
・活性酸素除去・解毒
