先日、夫の弁護士から私の弁護士を通じて、こちらの訴状に対する答弁書が届いた。


内容は、

「1、原告の請求をいずれも棄却する。2、訴訟費用は原告の負担とする。という裁判を求める。

請求の原因に対する認否は、追って準備書面において行なう」


という、あっさりしたもの。

先日弁護士さんが、「こちらの家裁にまだ東京家裁から資料がきていないので、だんなさんが原告の第一回口頭弁論はまだ先になりそう。だから、(こちら側からの)答弁書の提出にはまだ間がある」と言っていたのだが…


急転直下、昨日になって、弁護士さんから連絡が。


「こちらの家裁に資料が届いた。こちらの口頭弁論と同じ、26日に、急遽合同で両方の口頭弁論を行なうことになった」


とのこと、私も、メールに添付されていたこちら側からの答弁書にざっと目を通し、先生に、OKを伝えた。


さきほど、先生から電話をもらい、ちょっと話したところ。。。

私「先生、向こうから出された答弁書、ずいぶんあっさりしてますよね」

先生「そうね、これは・・・多分、代理人が急いでないんでしょう。つまり・・・だんなさんの話が的を得なくて、とにかく主張がまとまるまで、時間を稼ごうとしているみたい。」


26日は、向こうは原告であるにも関わらず、「擬制陳述」を使って不出頭らしい。2回目の2月26日は電話会議で済ませるらしい。3回目は代理人出席予定とのこと。


夫の代理人からの書面は、いつも男性と女性の二人の連名で届いていた。これまで、裁判所にも、これまでは男性の名前でファックスが届いていたらしいが、移送が決定してから、女性の名前に変わったそうだ。つまり、この事件は女性弁護士の担当となり、3月の期日には、彼女が夫の代理としてこちらの裁判所に出頭するらしい。


私「女性が夫の弁護をするのは。。。やりにくいと思います(タイで女買ってるし。共感できないと思う、軽蔑しちゃうと思う、普通の人だったら)。それにしても、何で自分から訴えようと思ったんでしょうね。」

先生「ほんとそうよね。。。」


でも、ふと夫の性格を思うとき、私はこんな舞台裏を想像してしまうのだ。


向こうの弁護士事務所にて


夫「妻より先に訴訟を起こせば、東京になるってあんたが言ったんだ。結局移送された。どう責任とってくれるんだ」

弁護士男「いやあ、可能性は初めから50/50でしたよ。私が言ったのは、先に訴訟を起こせば、少なくとも東京で継続される可能性がある、ということでした。」

夫「責任を取って関西に出頭する日当をまけろ」

弁護士男「それはできませんよ。実際弁護士はそれだけの業務を行なうわけですから(もう相手にするのいやになってきたな。。。)あー、私も、ちょっと予定が立て込んでいて、出張を伴う案件は受任できないんですよ。。。弁護士女さん、この件はあなたが専任してくれ」

夫「大丈夫なのか」

弁護士男「私もバックアップしますから」


私が夫と暮らしていたとき、私は夫によく実家の事業の用事を任された。それには、弁護士や銀行との交渉を伴うこともあって、それがうまくいかないと夫はこういったものだ。

「一度引き受けたものはちゃんと最後までやれ。結果が大事だ、結果が!結果を出せよ!!」

中には、夫の実家が保証していた親戚の銀行からの借金を減額させろというのもあって(そんなのは無茶だ)、仕方がないから私が銀行側のえげつないやり方を批判して強くでると、「お前はキチガイか。お前のせいでうまく行かなくなった」と攻め立てる。

要は、誰かの責任にしたいのだ(私が銀行に無茶苦茶を言っていたわけでなく、私はその前年に、副支店長に掛け合って義父が銀行から書かされた個人による根保証契約を反故にするという荒業もやってのけている。ようはそれ以上の譲歩を銀行から引き出せないところまで来ていたというだけの話だ)。その他にも、なくなった夫の祖母名義の預金が引き出せなくなって、それこそ、役所、家庭裁判所、銀行を駆けずり回ったこともあった。あのころの私はまるで夫の家のタダ働きの専任弁護士のようだった。


そして今その私と戦うために、夫が大事な大事なお金を使って雇った弁護士。思った結果を出せないとなれば、夫からどんな態度を取られるかは想像に難くない。


さて、明日は私が原告の第一回口頭弁論、そして夫が原告の第一回口頭弁論が同じ期日で行なわれる。

私「先生、時々どっちが原告でどっちが被告ってわかんなくなってくるんですけど、こういう場合、裁判官はどう呼ぶんですかね。もしかして、夫、妻とか言われちゃうんでしょうか」

先生「この場合は、どっちかの案件に併合して、どっちが被告でどっちが原告なのかも決めるのよ。この場合は、移送も認められているし、こちら側が原告になると思うわよ」


明日は、晴れて原告になれるかも。あとは先生の報告を待つしかない。