クロアチア音楽サロン ~ ドラ・ペアチェヴィッチの夕べ | Cosmopolita

クロアチア音楽サロン ~ ドラ・ペアチェヴィッチの夕べ



イタリアの近隣国クロアチアは、かつてはイタリアに支配されていた土地柄のため今でもイタリア文化の影響が見られる国です。特にディズニーの『101匹わんちゃん』に登場する犬種ダルメシアンの名の由来となったアドリア海沿岸地域のダルメシア地方は長きに渡り海洋国家ヴェネツィアの領土であり、独特の文化を継承してきた地です。

このクロアチア東部に位置するナシツェ出身のドラ・ペアチェヴィッチは、クロアチアの名門貴族の家系に生まれ、30代の若さで出産後に惜しくも他界しましたが、20世紀初頭に本格的な女性作曲家として活躍し、今でもクロアチアでよく知られている音楽家です。

クロアチアに留学し、日本におけるクロアチア音楽伝導の第一人者でおられるピアニスト安達朋博さんが主催したコンサート、クロアチア音楽サロンVol.1『ドラ・ペアチェヴィッチの夕べ』では、安達さんと3名の女性演奏家により、ドラ・ペアチェヴィッチの作品『花の一生』『愛の歌』などが演奏されました。


ソプラノ歌手の松木貴子マリアさんは、ドラ・ペアチェヴィッチの『ひとつの歌 作品11』『なぜ? 作品13』『愛の歌 作品39』をクロアチア語で歌われました。ドラは貴族階級であったため、元の作品はドイツ語で書かれたものですが、クロアチアへの敬意を表してクロアチア古語の歌詞で熱唱されました。女性らしい優美な歌声で女性作曲家ドラの作品を情感豊かに表現し会場を大いに魅了しました。

松木さんはニューヨーク国連本部、カーネギーホールの舞台等で活躍されていますが、近年、妊婦さんや小さなお子様を持つお母様のために童謡や子守唄の歌い聞かせを推奨する取り組みに励んでおられます。12月4日(木曜、13:30開演)に神奈川県・海老名文化会館小ホールにて開催される『赤ちゃんと母の為のクリスマスコンサート』に於いて日本ではほとんど知られていないイタリア各地の伝承子守唄を披露されますので是非ご期待ください!

『赤ちゃんと母の為のクリスマスコンサート』についてのお問い合わせはこちらまで。
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