仕事が暇すぎるんで、翔平とオレとの出逢いの続きを翔平の代わりに書くよ。







中学二年になって出会った、名前の似た男、翔平

敵対するトップと同名だったが

「面白い偶然だなぁ( ̄ー ̄)」
とか思ってた。

とにかく翔平は良いやつだった。常にニコニコしてるし、良いやつすぎるくらい良いやつだし、優しすぎるくらい優しいやつだった。
漠然としてるけど、そんな言葉が似合うやつだった。

優しすぎる為に損することも多いやつだった。

お互い敵対するもの同士とは知らず、友情を育んでいたオレと翔平

こんなありきたりで幸せな日常が続くんだと本気で信じてたんだ。

そう、あの事件が起こるまでは、、、

























あれは忘れもしない、夏か冬の日の事、、、

クラスメイトとじゃれ合っているなか、ひょんな事からオレのホックが外れた。

「しまっ…!」

オレが声をあげようとした時には、もう遅かった。
刹那、ホックの隙間から吹き出す魔力的なアレ、吹き荒れる暴風、泣き叫ぶクラスメイト。
そんなパニックの中、翔平だけは冷静だった。

「ホックを閉めれば…!」

アレとかアレとかがアレする教室の中、ボロボロになりながら翔平がオレに近づく。

翔平がオレのホックに手をかけ、あとほんの少しでホックが閉まるかと思った瞬間。

千切れる第一ボタン。

「もうだめだ。ホックが閉まったって…ボタンが無くちゃ…」

あきらめかけたオレの耳に翔平の声が聞こえた。

「オレに任せろ!」

うつむいた顔を上げると、そこには胸ポケットから裁縫セットを取り出す翔平の姿があった。














続く





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