前回は S(人) + 「聞く」「考える」「言う」+ that S' + V' のthat以降にメッセージの中心があるパターンについてでしたが、今回はそのパターンのまとめです。
次の( )にあてはまる日本語を考えて見ましょう。
「僕はヒトシは静岡に住んでたことがあるって( 1 )よ。」
「え、僕はヒトシが住んでたのは名古屋だと( 2 )よ。」
「いや、ヒトシは自分で静岡に住んでたって( 3 )よ。」
1.聞いた 2.思う (聞いた) 3.言ってた
多少変化があっても「聞く」「思う」「言う」 の系統の動詞ですね。
つまり、「人が主語」で「~が...する、...である」の主部・述部を持つ内容が続けば、動詞は 「聞く」「思う」「言う」どれかの系統です。これは英語ももちろん同じ。では次の文の presume の意味はなんでしょう?知らなかったら類推しましょう。
" Makoto didn't steal my money. " (マコトは僕のお金を盗んでないよ。)
" I don't believe him. " (あいつのことなんか信じないよ。)
" But he said he didn't. " (でもやってないって言ってるよ。)
" Why do you presume that he is honest? " (なんであいつが正直だって( )だ?)
「思う」あるいは「信じる」ですね。presumeは「(あまり根拠なく)思う」という意味合いのある動詞ですが、「思う」系だとうことは文の流れでわかります。つまりこのパターンで出てきたら、たとえ知らない動詞でも、
人 ( ? )that S'+V'
S V
→Vは「聞く」「思う」「言う」のどれか。
が。このパターンの「万能読解法」です。