Reading a newspaper, I waited for my wife
.(新聞を読みながら、妻を待っていた。)
このReading a newspaperは「読みながら」→「妻を待っていた」と動詞部に結びつく、副詞の働きをするものですが、これは「分詞構文」と言われます。分詞構文の意味の分類として、「付帯状況、時、理由、譲歩、条件」 など習ったことを覚えている人もいるかもしれませんが、分詞構文という用語も、その分類も覚える必要はありません...ingの働きは、
Watching movies is my pastime.
S V C
(映画を見るのは私の趣味だ)
I like watching movies. (映画を見るのが好きだ)
S V O
I saw my son watching TV.
S V O C
(息子がテレビを見ているのを見た)
とS,O,Cになっている
The woman waving her hand to us is my aunt.
(私達に手を振っているのは叔母だ)
名詞を説明
以外は...ingは動詞部の説明です。は動詞部の説明となっている副詞の働きということが分かれば、あとは自然に文とつながるように読んでいけばいいのです。「動詞」ではなく「動詞部」というのは、例えば、
Watching TV, I had dinner.
Always trying to be kind to people around her, she had a lot of good friends.
といった文で...ingがどんな意味かは、動詞のhadだけ見ていても、hadがどういう意味で使われているかわからないですね。
had dinner (夕食を食べていた)
had a lot of good friends (多くのよい友達がいた)
と後ろの目的語まで含めて、
テレビを見ながら→私は夕食を食べていた
いつも周りの人に親切にしているので→彼女は多くの言い友達がいる。
と....ingの意味が分かります。動詞を説明する働きをしている場合は、動詞のろのOやC,文の要素まで含めた部分「動詞部」を説明と考えることで、意味がはっきり分かってきます。
次の...ingも同じ用法で動詞部の説明ですが、どういう日本語になるか考えてみましょう。
a. Sitting in the sun, I felt warm.
(1)日に当たるところに座っていて、私は暖かかった。
(2)日に当たることろに座っていたので、彼は幸せだった。
分身構文の用法で分類すれば(1)は状況、(2)は理由と言えるでしょうが、どちらが正しいでしょうか?どちらでもかまいません。すんなり納得がいく自然な意味になっていればかまいません。こう言ったネイティブスピーカーがいたとしも、その人が(1)状況(2)理由のどちらかはっきり意識している訳ではありません。
では、次の文はどうでしょうか。
b. Sitting in the sun, I still felt cold.
(1)日に当たるところに座っていて 私はまだ寒かった。
(2)日に当たるところに座っていたので 私はまだ寒かった。
(3)日に当たるところに座っていたのに 私はまだ寒かった。
(1)(2)ではなく、(3)が自然ですね。これは...ing以外の「動詞を含むかたまり」を読む際にも共通に言えることですが、「...ing」, 「 to---」「過去分詞」それぞれの「動詞のかたまり」の根本の性質を正確につかんでいれば、そのかたまりが動詞部の説明になっている場合、動詞の部分との結びつきはいちいち分類を覚えて当てはめなくても、自然につながる形で考えればよいのです。いくつか練習して見ましょう。
a. Staying in the library for a day, he read some Japanese novels.
(一日中図書館に( ),彼は何冊か日本の小説を読んだ。)
b. He worked in the rain all day, catching a cold the next day.
(彼は一日中雨の中で働いた( ),次の日に風邪を引いてしまった。)
c. Living in a foreign country, she can get any Japanese food at the supermarket.
(外国に住んでいる( )、彼女はどんな日本食もスーパーで買える。)
(解答例)
a.「図書館にいて」「図書館にいる間に」「図書館にいたので」
b.「そして」「ので」「だから」
c.「が」「のに」
解答が複数ある場合は、いずれでもかまいません。このように...ingがS,O,Cになっていなくて、「動詞部の説明」であることがわかれば、意味は自然にわかってい行きます。「分詞構文」という用語も、「付帯状況、時、理由、譲歩、条件」といった分類も覚える必要はありません。文法は大切ですが、文法を学ぶことは文法用語はなるべく少なくすっすませましょう。