meanで第一に思い浮かぶのは、
Red light means ' Stop '.
(赤信号は「止まれ」を意味する。)
の「意味する」ですね。
さらに、
Do you mean me?
(私を意味している?→私のことを言っているのか?)
I mean it.
(私はそれをする意図がある。→私は本気だ。)
といった意味で使われます。
でも mean が形容詞になると。
He is a mean fellow to spread gosships about us.
(あいつは我々のゴシップを触れてまわるいやなやつだ。)
と「卑劣な」「あさましい」といった意味になるのはなぜでしょう?
形容詞にのmeanには使われる頻度は少ないですが、「中間の」「平均の」の意味があります。
the mean temperature (平均気温)
meanの語源は middle (中央)と共通で、「真ん中、中間」から来ています。だから、 mean temperature は本来の意味に最も近いんですね。
また、名詞のmeansは
Language is a means of communication.
(言語は意思伝達の手段だ。)
と、「手段」「方法」の意味もありますが、これも、有る行動をする人と、その目的の「間を」つなぐ「手段」から来ています。
最初にあげた、
Red light means ' Stop '.
も、meanが主語( Red light )と目的語
( 'Stop'.)の間に立って二つをつなぐ=のような働き、
Red light means ' Stop '.
S = O
と考えれば(中間)から来ていることはわかります。
で、なんでmeanが「卑しい」のか?
ところで、次の日本語はどの程度のものなんでしょうか?
「人並みの」勉強ではあの大学はうからないよ。
「平均、普通」から「たいしたことない、ぼちぼち」の響きがありますよね。
「普通」が使われていく内に「並以下」の意味あいを持つようになってきます。
meanも同じような経緯をたどった語なんですね。「並」「平均」から「ダメ」になってきた語ってこと。
他にも ordinary は普通ですが、
人並み→平凡
ordinary clothing 「ださい、やぼったい服装」といった感じでも使われます。これも平凡から価値が下がって来た語の一つですね。