前回は「聞こえる」「耳に入る」 hear
「聞く」「耳を傾ける」 listen
と、
「見える」「目に入る」 see
「見る」「視線を向ける」 look
について、「進行形」の視点から考えました。今日はいろんな用法から「聞く」「聞く」について、さらに見てみましょう。
では「聞く」「聞こえる」から。
まず 「補聴器」は a ( hearing / listening ) aid どちらでしょう。
これは a hearing aid 声、音が「耳に入る」ためのものだから、当然 " hearing ".
英語の「リスニング」は私が学生のころは「ヒヤリング」と言ってましたが、「それはおかしい」と listening になりました。
listening の問題は集中して耳を傾けないとできませんからね。この変更は当然。
hear one's speech [ lecture ]など、「話、言ってること」を聞くのはhear が一般的。最初から終わりまでずっと集中 listen to はこりゃ大変ですからね。
「彼のアドバイスに聴き(従う」」は
listen to his advice 「耳を傾けて聴き、その「方向」に気持ちも行くから 前置詞 to もぴったり来ますね。
「音楽を聞く」はlisten to music ですが、面白いのは、「コンサートを聴く」は hear a concert やっぱり短くったって一時間以上あるコンサート、ずっと集中 listen to は大変なんでしょう。
次は seeとlook
「お医者さんに見てもらったら。」 " You should see a doctor. "
「今度遊びにいらっしゃい。」 " Please come and see me. "
と人に「会う」のは see 相手が見えてる状態ならいいわけで、ずっと顔に look at で視線向けられてたら怖いですよね。
" Looksがadvantage ♫」ってAKBも歌うように、
「外見」「容貌」はlooks 。美女、イケメンは good-looking な人。
人が視線向けますからね。
じゃあと調べてみたら、bad-lookingっていうのは、言えば通じるでしょうけど、かなり大きな辞書でも載ってませんでした。申しわけないけどそちらに視線が向かないから?
movie は、watch a movie, see a movie どっちもありですが、watch TV はあっても see TV は言いません。
私の推測は、TVは部屋の一部だからそこに視線を向けるけど、映画は映画館でみればスクリーンいっぱいに映画。視線向けなくても必ずsee「目に入り」ますもんね。
で、look at じゃなく、watch TV , watch a movie なのは、look at が一方向に視線を向けるのに対して、watchには「動きを追う」感じがあるから。
日本語にもなっている「政界ウオッチャー」 なんて使う watcher は英語でも同じように使いますが、「動き」を観察してるから。
前回も書きましたが、「なぜこの語?」って考えるのは、丸暗記よりちょっと遠回りのようですが、最後はよ用法が頭に残り、使い分けられるようになります。