前置詞シリーズ今日は昔からある古典的英語ジョークを一つ。
ある日本人がアメリカに行って、例えば Boston まで列車で行こうとしました。切符を買おうとして、「はて、『ボストンまで。』ってなんて言うんだろう?方向は to だから...」と、 "To Boston. " って言ったら、一人旅なのに切符を2枚出されて 「いや、two じゃないんだけど、じゃ for も方向だから、 ”For Boston." って言ったら今度は4枚出てきて、「いやいや、four じゃないんだ。どういったらいいんだろ?えっーと?」って言ったら8枚 ( eight ) 出てきましたとさ。
聞いたことありますか?
これを聞いてから、映画で切符買うような場面でなんて言ってるんだろうと思って注意してたら、to も for も言ってないみたい。ま、そりゃ言わなくても切符買ってんだからわかるか。
列車の「~行き」は for 。新幹線のアナウンスも、
This is a train bound for Hakata. なんて言ってますね。
でも飛行機は、 a plane to [ for ] Narita とどっちもあるみたいです。
なぜか?以下が私の推理。For は求めて向かうこと、toは方向と到達が基本イメージです。列車は最後に向かう終着駅以外にも、 到達(たどりつく、到着する)駅が途中にあるので、 終着駅にtoだとそこしか行かないように聞こえるんじゃないだろうか?飛行機は到着点は一箇所だけなので、向かうfor ,到達to どっちもありってこと?
さて、あってるかどうか?でも、勝手な推測でも、前置詞の基本イメージを認識して、「なんでこの前置詞?」と考えることは、前置詞を使える「幅」を拡げてくれます。