Vocabulary 増強法について、色々と紹介してきましたが、ここで総まとめをしておきましょう。勉強法を考えるポイントは、

 

 ①「続けられる」やり方でやる

    「頑張るぞ!」って言っても毎日1時間も単語の勉強続けていくのは無理ですよね。

    1日10分~15分くらいを目安にスキマ時間を使ってやれるやり方で続けて行きましょう。

 

 ②「絞って深く」より「広く繰り返して」

100の英単語を10日で覚えるとして

 

  ①1日10個ずつ完全に覚えていく 

  ②100個の単語を毎日全部見て10日間繰り返す 

 

どちらが有効でしょうか。はっきりと②の「広く繰り返し

て」です。①はそもそも無理。人間の記憶は一度触れたものをずっと忘れないようにはできていません。

 

では、具体的なおすすめのやり方を紹介します。

 

 ③「音」のついた単語集を選ぶ

   日本語と大きく違う英語の正しい発音の確認に加えて、「音」で確認した単語はその後の記憶の定着も見ただけのものとは段違いです。音声付きの教材を選ぶのは不可欠です。

 

 じゃ何をと聞かれれば、ある程度の長さの文もあると、その単語どんなところで使うのが的となのかが身につきやすいし、定着もいいです。例えば英検合格を目標としているなら各級「文で覚える単熟語」シリーズがいいのでは?目標にしている英検の級に合わせて勉強できるのは大きなメリットだし、冒頭の文の長さも長すぎず適当です。

 

 ただ、単熟語集は自分に「合うな」と思うものを選ぶのが一番。例えば私の学校でも使っている、よく出ているアルクの「キクタン」シリーズも、stepごとのやり方まで丁寧に解説があり、アプリまであってさすがによくできています。

 

 これと決めた単熟語集は長くつきあう教材ですから、自分にとって「いいな」と思えないものは、早めに見切りをつけましょう。ただ、何を選ぶにしても「音」「文」は必須です。

 

③’そして walkman, スマホ は活用しよう

 「発音」付の教材は walkman や スマホ を使って活用しましょう。そのメリットは、画面見なくてもクリックやスワイプで練習できること。ということは少し慣れれば通勤・通学の駅まで歩く時間も、込んでて本開けられないような電車でも片手動かせればやれるってことですよね。

 

 音で定着+スキマ時間活用

 

に欠かせないのが walkman, スマホ

 

④毎日の勉強法

 「文で覚える単熟語」をベースに、毎日の勉強の具体的なやりかたの例を考えましょう。

 各Unitごとに

 

(1)冒頭の長文を聞きながら文と単語の意味を考える

(2)※長文を黙読して単語の意味を類推

  ※hybrid 「意味づけ」「印象づけ」暗記法の

   ⑥自分の状況に結びつける 

   ⑦語呂合わせ  

   ⑧「視覚化」「聴覚化」

  で思いつくものはここでメモや発音します。

(3)単熟語リストを聞きながら発音。意味を確認

 動詞、形容詞は後ろに続く形( どんな前置詞がくる?that...がくる?といった語法は必ず確認しておきましょう。 

(4)リストの英単語を見て日本語の意味を覚えているか確認

(5)リストの日本語を見て英語が書けるか確認

 

 これで一通りですが、(5)の「書く」練習などは例えば電車の中とかは難しいですよね。全部メニューができなかった日も「やったならそれでよし」としましょう。

 

 とにかく一番大事なのは「続ける」ことです。やれなかった日は残りは明日。くらいでかまいません。次の日やる残りが自然と「翌日の見直し」にもなります。

 

⑤「その日」「翌日」「一週間」「1冊3回」の見直し

 お話した、エビングハウスの忘却曲線 によると、人間は覚えたことの74%は次の日には忘れているんでしたね。だから、「その日」「次の日」の見直しでまず記憶がこぼれ落ちないようにして、1週ごとにみなおしのパターンを確立しましょう。

 これは文字通り「見直し」でかまいません。つまり、一度読んで何だったか意味を思い出せばそれで結構です。忘れてても落ち込む必要はありません。

 また、1冊の単熟語集は3回は繰り返すのを原則としましょう。ただし、2回目からの復習は、上の(1)(3)だけでかまいません。さらに余裕がなければ(3)の単熟語の見直しだけでもかまいません。

 できることをできる範囲でとにかく「続けて」行きましょう。

 

追加アドバイスー単熟語集は「消耗品」

 単語の勉強を隙間時間に手軽にやれるようにするには、最初手間でもテキストをコピーしておく、あるいは2冊買って1冊はやるところをちぎってやっていくなど「消耗品」扱いにして使い込んでいくことをおすすめします。そこそこ大きさのある本でなく、少ないページならポケットにも入れておけます。とにかく手軽にやれる環境を作って「続けて」やることが目標です。