『人事万華鏡』
愚痴や泣き言は、
まわりを不快にするから決していってはいけない、
とはよく言われることだ。
たしかに、始終(しじゅう)まわりの人に
愚痴や泣き言ばかりをいっているような人からは、
友人は離れていく。
だが、
人生には時として、大きくへこむこともあるし、
泣きたくなるような悲しいことや嫌なこともある。
そんなとき、
誰かに自分の愚痴や泣き言をいえないとしたら、
その負のパワーは、自分の心の中に
澱(おり)のようにどんどんとたまってしまう。
いつも心を爽快(そうかい)に明るく保っておくには、
心のマイナス要因をそのたびに一掃して
溜めないようにするしかない。
決して裏切らないでずっと味方でいてくれるような人には、
弱い自分を見せることも、愚痴をいうこともできる。