他人に対し、
かわいそうと泣くことに、
人はもう少し慎重で
なければならないのだろう。
助力できるなら、教えるのなら、
最後まで支えつづける覚悟が
あるのなら、泣けばいい。
…
勝手に泣いて、かわいそうがって、
自分の気持ちだけ浄化して、
微笑んでサヨナラなんて、無責任だ。
無責任な覚悟のない優しさは、
ただの憐れみにすぎない。
人にはその人が発する
特有の磁場のようなものがあり、
それが心地よく感じられると、
繰り返しその人の元に通いたくなる。
それは
(相手もそのことを望んでいたら)
幸せな関係性というものだが、
困ったことに、
心地よく感じられもしないのに
なかなか抜け出せない、
というタイプの磁場もある。