【笑顔の筋肉運動】
田中真澄氏の心に響く言葉より…
独立以来、私が強く感じているのは、人生とは
「一引(いちひ)き 二運(にうん) 三力(さんちから)」
であるということです。
どんなに腕があっても、まずは「あなたを使ってあげる」と、
人様に引っ張り上げてもらえる機会を得なければ、
永遠に能力を発揮することはできません。
そういう“引き”の機会をどうつくるか、それが人生の勝負です。
その一番のポイントが、ベドガーが一貫して説いている
「積極的に生きる姿勢」「情熱」だと私は考えています。
なぜなら成功者ほど前向きに燃える人間であり、
自分と同じように必死に生きる姿に共鳴共感して「おまえ、
なかなかいいじゃないか」とチャンスをくれるからです。
とはいえ、
ベドガー自身は生まれもって情熱的だったわけではなく、
「青年時代の私は無愛想で、ひねくれた性格で、人づきあいは悪く、
まことにもって可愛げのない若者だった」と著書に記しています。
人間誰しも「できればのんびりと生きたい」という、
ある意味で怠惰な心を持っています。
畑に毎日雑草が生え、少し油断するとあっという間に増えていくように、
心も放っておくとすぐに雑草が生え、怠惰な生活へと流れていきます。
毎日積極的に生きる、情熱的に生きるためには、まずは早起きをすること。
朝早く起きること自体、ゆっくり寝ていたいという怠惰な心との闘いです。
しかし、それに打ち克って早起きを続けた人のみが勤勉で積極的な人生を歩み、
成功していくのです。
ベドガーは「6時クラブ」といって、毎朝6時までに起きることを周囲の人にも推奨しました。
早起きをして彼が何をしていたかというと、「笑顔の筋肉運動」です。
もともと無愛想で陰鬱な表情だったベドガーは、シャワーを浴びながら楽しい歌を歌ったり、
鏡を見ながら愉快で明るい笑顔をつくる訓練をしました。