【人のことは言えない】
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井内由佳氏の心に響く言葉より…
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よく、商店の店主や中小企業の社長さんが、
人を採用するときに「いい人が来ますように」
と言って相談しに来られます。
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厳しい言い方になりますが、
自分がいい人じゃなければ、いい人は来ないのです。
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神さまは「同じような人が集まる」と言います。
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いい人に来てほしいなら、自分がいい人になること。
そのためには、まず自分を知ること。
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自分を知ると、たとえば、
撮られた覚えのないビデオに映っていた
自分の姿を見たときのように、
「人のことは言えない」
と思うくらい謙虚な気持ちになるものです。
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そして、他の人がいかに素晴らしいかがわかり、
尊敬や感謝の気持ちが湧き出てきます。
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逆に、自分の姿をまだ知らないうちは、
人の粗(あら)がよく見えるものだから、
不満や批判が心を埋め尽くし、
人に対して「変わってほしい、何かをしてほしい」
と思う気持ちが強いものです。
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そういう状態の人は、
誰かに「何かをしてあげたい」という気持ちにはなれせん。
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神さまは「したことをされる」といつも言っています。
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つまり、人をうれしい気分にさせることが出来ない人は、
あまりしあわせにはなれないということでしょう。
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でも、いくら人をうれしい気分にさせるといっても、
口先だけでそれをしたときは、かえって始末の悪いことになります。
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結局は、そのうち本心が露呈して相手を
がっかりさせることになるからです。
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心にもないことは、あとあと厄介で、
自分の運も落としますから、言わないことです。
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『わたし、少しだけ神さまとお話できるんです。』
幻冬舎文庫
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人の欠点ばかり目につく人は、
自分を知らない人。
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人の長所ばかりが目に着く人は、
自分の姿を知っている人。
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つまり、不平不満や愚痴や悪口、
批判ばかりしている人は、己を知らない傲慢な人。
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「いくら、技術に優れ、スーパースターでも…、
その上には、勝者が、チャンピオンがいる」
(元サッカー選手、監督・ヨハン・クライフ)
上には上がいる。
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それが分からずに、
威張(いば)る人は恥ずかしい、身の程(ほど)知らず。
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「人のことは言えない」
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自分に欠点があるように、人にも欠点はある。
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そして、
人をうれしい気分にさせることができない人は、
あまりしあわせにはなれない。
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どんなときも、
人をうれしい気分にさせる人でありたい。