今の心
言葉を借りて..
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自分の心にある思いを、
他人がどう受け取るかはわからない。
蓋を開けてみせるまでは
わからないのだ。
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そしてひとたび蓋を開け、
それを覗き込んだときに
生まれる他人の思いを
目のあたりにしたとき、
自分自身の心のなかも、
それにつられて
変わってしまうかもしれない。
(おそろし)
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謝らなければならない時は、
ちゃんと謝らなきゃ。
大切なのは、
過ちをおかすことじゃない。
その後、自分がどう反省するかなの。
(雨心中)
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言葉ではなかなか伝わらない、
通じあえないことに焦れて、
だけど結局は、
心を映した不器用な言葉を、
勇気をもって差しだすほかない。
相手が受け止めてくれるよう願って。
(舟を編む、三浦しをん)
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本当の友達とならば、
注意すべきことは、直接伝えるべし。
そして、直接、その過ちを責めるなら、
影では、その良いところを褒めるべし。
(貝原益軒)
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友だちに気遣って
疲れている妻を見て、
私はよく言う。
あなたが、本心を
伝えることが出来ない友人なら、
あなたにとって、
それだけの存在でしかないということでしょ、と。
もちろん、遠慮せず、
相手の許容量を超えたことを
何でも言うというのも問題ありだが、
本当の友達とは何か、
という物差しだけは間違ってはいけないと思う。
友だちの振りをするために、
いっしょに群がっていることが、
何の役に立つかは分からないが、
ほどなくして、
その人との友だち関係は、
変わってくるはずだ。
つまり、
本当の友だちに進化するか、
どうでもいい関係だったと気づいて、
お互いに離れていくか。
そのいずれかしか、
ありえないように思う。
若い頃には、
ちょっとの間、
友だちの振りに耐えられるかもしれない。
けれど、年を重ねてしまえば、
「振り」をする時間が
もったいなく感じ始める。
だったら、最初から、
友だちの振りなど
しないほうがいいのだ。
(参考)
9つの性格(鈴木秀子)