大人であること
それ自体が
夢を生きていること
気づいていますか?
小児がん病棟に
一人の男の子がいました。
彼の名はしゅんくん。
.
彼の脳の腫瘍は手術できないものでした。
でも彼はいつも
看病してくれる人たちに
明るくふるまっていました。
.
病状が進行したある日、
彼は斜視になっていました。
そのことに気づかせないように、
お母さんや看護師さんは
必死に鏡を隠して、
夜になると、
窓が鏡の代わりになるので、
カーテンをしめていました。
ある日、
そんな事情を知らない
一人の新米看護師さんがやってきました。
.
彼女の胸ポケットに手鏡があることに気づいたしゅんくんは、
「その鏡貸して!」といいました。
鏡を見たしゅんくんは、
変わってしまった自分の顔を見て、
泣くこともなく一言いいました。
「僕が鏡で顔を見たこと、
お母さんには黙っててね。
きっと悲しむから。」
そんな心優しいしゅんくんが、
一度だけ我がままを言いました。
亡くなる2日前のことでした。
「僕は大人になりたいよ」
そう周りの人に訴えたのです。
周りの人たちは慌てて
「何言ってるの?
なれるに決まってるよ!」
その姿を見て、
大人たちの姿を見て
しゅんくんは口をつぐんでしまったのです。
彼の夢は
「大人になること」
大人の私たちは今、
彼が夢見て果たせなかった
そんな「夢の時」を
生きているのです。
「仕事がなくて死にたい」
そんな状態だったとしても、
彼が生きていたらきっと、
笑って、「大丈夫」って思ったでしょう。
「失恋して死にたい」
そんな状況でも、
彼だったら、
その失恋を笑ってやり過ごしたでしょう。
彼の夢は
「大人になること」
それが叶っているのだから。
私たち大人は今、
「夢の時」を生きています。
だから、
たとえ辛いことがあったとしても、
「夢の時」を
生きていきたい。
.
☆
・・涙が止まらない より・・

自分たちはもう・・
確かに、しゅんくんの
夢の中を生きている。
だから
そんな夢の中の今を
大切に、大切に、
行きよう。
季節の花だってそう・・
紫陽花も、咲く時期を知っている^^
今からだと・・
咲き誇れ! 今を。
(こすも)