「祝福の歌」 by AKIRA
1
神様、あんたはとんでもない嘘つきだな
砂浜にはいつもオレとあんたの足跡が
ふたつならんでいた
だけどオレが悲しみのどん底にあるとき
足跡がひとつ消えていた
つまりあんたはオレを見捨てたんだな
私の子供よ わたしはつねにあなたとともにある
私の子供よ 目を開いてよく見るがいい
ひとつになった足跡が砂に重くめりこんでいるのを
そのときわたしはあなたを背負って歩いていた
たとえ誰がきみを否定しようとも
オレは胸をはりきみを祝福するよ
たとえきみがきみを信じなくても
オレは腕ひろげきみを祝福するよ
Gods bless the child だめなままでいい
Gods bless the child 弱いままでいい
オレはなにもあげられないから
さあ受けとっておくれ 祝福の歌
2
正直に告白しよう オレは麻薬中毒でホームレスで泥棒だった
正直に告白しよう オレは家族を友を恋人を裏切った
ただ地獄の亡者たちが語りかけてくる声なき声がある
オレが死ぬまえにどうしてもきみに伝えたいことがあるんだ
たぶん神様は教会や神社にはいないだろう
たぶん神様は空や大地や鳥や花やすべてに宿っている
そしてきみの心のなかにもひとり神様はいる
オレはそいつの名前をこう呼ぶ「愛」と
たとえ誰がきみを馬鹿にしようとも
オレは胸をはりきみを祝福するよ
たとえきみがきみを見下そうとも
オレは腕ひろげきみを祝福するよ
Gods bless the child だめなままでいい
Gods bless the child 弱いままでいい
オレはなにもあげられないから
さあ受けとっておくれ 祝福の歌
3
きみのきみだけの愛はずっときみとともにあった
きみをきみだけをずっと見守ってきたんだ
いまきみの愛はひからびて死にかけている
きみがきみ自身に顔をそむけてきたから
きみの眠れる愛を揺り起こすときがきた
愛せ愛せ愛せ きみが産み落とされた世界を
愛せ愛せ愛せ きみとつながるすべての仲間を
愛せ なによりもきみ自身を
たとえ誰がきみをあざ笑っても
オレは胸をはりきみを祝福するよ
たとえきみがきみを誇れなくても
オレは腕ひろげきみを祝福するよ
Gods bless the childだめなままでいい
Gods bless the child弱いままでいい
オレはなにもあげられないから
さあ受けとっておくれ 祝福の歌
ほらっ!
ひとりじゃない。
仲間を愛し・・・
そしてなにより
自分自身を愛そう。