ディズニーでキャストをしていた方の体験話です^^
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10年以上前の話ですが、TDLでキャストをしてました。
夕方1人の女の子が泣いているのを見つけました。
「迷子センター」に連絡しましたが、親御さんらしき方は来ていないとのこと。
欠勤者がいて、その時間はギリギリでローテーションを回っていた為、
チケットの私がお預かりする事になりました。
初めは泣きじゃくっていた女の子も、話をするうちに心を開いてくれて
「今日は何に乗った。」など色々話してくれました。
親御さんの話になった時、思い出す様に
「お姉ちゃん・・お母さんが見つからなかったら、どうしよう・・」と
「大丈夫だよ!絶対に見つかるよ!」と、勇気づけたのですが
「でもでも・・」と、また泣き始めたのです。
困ったなぁ~と思いながら
「もし見つからなかったら、お姉ちゃんと一緒にココに住もうよ!楽しいよ!」
女の子は泣き止んで「あれもしようね、
これもしようね、」と、色々と空想しながら連絡を待ちました。
寒い中、女の子を私のコートで包み、待つ事約1時間。
お母さんが見つかったと連絡が入り、
迷子センターまで案内しました。
殆どの迷子さんは親御さんを見るとワーーっと泣きだし、
親御さんに抱きついて「お姉さん」なんてどうでも良くなるのです。
ところが、
その女の子はお母さんをみつけると、
私にしがみついて
「お姉ちゃんとココに住むの!帰らない!」と言ったのです。
お母さんは困っていましたが、
見つかった安心感で終止にこやかでした。
「お姉ちゃんは一緒にいたいけど、お母さんやお父さんは、きっと悲しいよ。」
「お姉ちゃんは、いつでも待ってるから、また遊びにおいでよ!」
そう言うと、ようやくお母さんの元へ。
バザールの大きなツリーの前で「迷子の記念」に一緒に写真を撮りました。
女の子は「きっとだよ!また絶対に会おうね!」
と何度も振返り、手をふって笑顔で帰って行きました。
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ディズニーの感動的な話ってたくさんありますね。
さすが・・夢の国です。
ほんと・・魔法の国ですね。
