出典;孟子(公孫丑章)
孟子の弟子、 公孫丑 ( こうそんちゅう ) が、
孟子が養っているという「浩然の気」というものについて尋ねたところ、
「浩然の気」とは、日常から義を踏み行い、
それが集まることによって自然の中から生じてくるものであり、
気を養うために義を踏み行うなどという無理をしてもいけないものだ。」
ということの例えとして、次の話をしました。
昔、宋に畑の苗がなかなか大きくならないので悩んでいた男がいた。
ある日、彼は、苗を早く大きくしようと1つ1つ引っ張ってやり、
ヘトヘトに疲れ切って家に帰って来て、家族に向かって言った。
「今日は疲れてしまったよ。苗が伸びるのを助けてやったんでね。」
驚いた彼の息子が急いで畑に行ってみると、苗はすっかり枯れていた。
「その気は義と道(正義と人道)
とにともなって養われ、これを欠いては萎んでしまう。
これは自分自身の中の正しさをつみ重ねていって生れるもので、
よそからとってくることのできるものではない。
また自分でも満足できる行いをしなければ、この気は萎えてしまう」
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「浩然の気」とは、広く大きな心の事を言っているのかな。
世の中にに恥じることが無い、おおらかな気持ちを持てるようになりたい。
吉田松陰の言葉の中にも
「浩然の気と平坦の気を養う」
というのがあります。
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今日の・・・想い♪
新しい時代、新しい流れの中・・・
これからも気と向き合い・・・
意味を感じていきたいと思う。
「浩然の気」と言うのは、この上なく大きく、この上なく剛健なもの、
素直に正しく養えば、天地の間に充満する。
その「浩然の気」と言うものは、義と道とに伴われている。
さもなければ消えるかもしれない。
こんな俺も、いたりして・・・。