自分と自分自身との関係性が大切な最大の理由 PART1 ~ストレスはエネルギー量を1/20に~ | いのちを育くむ子育て保健室

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自分と自分自身との関係性が大切な最大の理由 PART1


~ 自己との関係性が不調を起こす細胞的なしくみ ~

~ストレスは体内エネルギーを1/20に減少する~

 

今まで何度も何度も

他者と良い関係を築きたいのなら

自分と自分自身との関係性に目を向けるように

お伝えしてきました

なぜなら

自分自身との関係性が

他者との関係性に投影されるからです

自分と仲良しなら

他者とも仲良しになれるからです

世の中のほとんどの問題は

他者との人間関係だといわれていますが

その背後には

自分自身との関係性が隠れているのです

 

では

なぜ

自分との仲が悪いと

すべてがうまくいかないのでしょうか?

今回は

どうしてうまくいかないかを

細胞レベルで

解明していきます

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まず

わたしの体験談からお伝えしますね

わたしは

自分自身との関係性は

とても良かったと思うのです

自分で自分のこと

すごく頑張っているなぁ~って

ほめてやりたいほど

頑張ってきましたから・・・

でも

わたしはあることをきっかけに

来る日も

来る日も

自分なんて価値がない

なんてダメな人間なんだと

自分をを責め続けるという

体験を味わいました

そうしたら

重度のうつ病になってしまったのです

お料理も

買い物も

長距離の運転も

日常生活ができなくなるほどでした

この体験は大きな氣づきでした

長年保健室でかかわってきた子どもたちは

自分との関係性が決して良いとはいえません

そうなんだ

自分との関係性が

すべての問題の背後にあるんだ!ってことを

振り返ることができたのです


~~~~~~~~~~~~~~~

では

なぜ

わたしが自分で自分を責めることになったのか・・・

それは次のような出来事があったからなのです

わたしは30年間

小中学校の養護教諭

つまり保健室のお仕事をしていました

色々な事情があって

三年前に

退職まで10年を残して

現場を辞めました

その直後の5月のことでした

末っ子の娘が

悪性のリンパ腫と診断されました

しかも

五年生存率0%だといわれる

悪性リンパ腫でした…

ショックでした

言葉に現わせないほど…

その数年前に

夫を胃癌で亡くし…

まさか

我が子も…

しかも

しかも

こんなことが起こるなんて考えもしないで

お仕事を辞めてしまった

お給料はもう入ってこない!!!!!

この子の治療をどうしたらいいんだろう!!!!!って

金銭的な不安がすぐに浮かんできました

そうすると

常に自分の頭の中は

これからの生活を考えると

不安でいっぱいになるのです

生活するお金がないわけでもない

娘の治療が

今してやれないわけではない

だのに

未来の生活を思って

わたしのこころの中は

来る日も

来る日も

不安と恐怖が

わきあがるのです

不安と恐怖が

わたしのこころとからだを

常に占領していきました

娘は結局のところ

診断を受けた二か月後の7月には

リンパ腫は悪性ではなく

良性だったことが判明しました


それは

本当に

本当に

とてもありがたいことでした

でも

わたしのうつ病は

娘が良性だとわかった以後に

どんどん

どんどん

悪化の一途をたどるのです


娘の病気の問題はなくなったのに

わたしは

どうして

重度のうつ病で

入院を勧められるほど

悪化していったのか・・・???


それは

わたしのうつ病の原因は

わたしの外側にあったのではなく

わたしの内側にあったからなのです

もしも

わたしのうつ病が

娘の悪性リンパ腫が原因であったなら

良性であったのだから

うつ病になっていくはずはありません

ところが

わたしは

娘が良性だとわかったその後から

どんどんと

身体が不調となり

うつ病への道を歩んでいきました

 


そこでわかったのは

娘の病気は

うつ病を発症するきっかけにはなりましたが

実は病気の原因ではなかったということでした

一番の原因は

わたしがわたしと

どんな関係性でいるかということなのです

娘が悪性リンパ腫と診断された後の

わたしとわたしの関係性は

最悪な関係でした…

仕事を定年まで10年もあるにもかかわらず

自分勝手に退職したわたし自身を

常に自分で責め続けました

わたしのからだは

どんどんと体力がなくなり

動けなくなり

こころは

不安と恐怖に包まれていきました


もしも

もしも

もしかして

また

同じことが起こったら・・・

同じような

お金が必要なことが起こったら

どうしよう・・・

一度体験した恐怖の過去の記憶が

今の自分のこころに

影響を及ぼしているのです

今に生きながら

過去の記憶に

縛られ

のっとられているわたしでした

そして

退職を選択をした自分を

責めて責めて責め続けました

父親もいない存在の子どもたち

夫が亡くなって依頼

自分の働きの経済で

生活を賄ってきたにもかかわらず

なんで

仕事を辞めるような

選択をしたのか・・・

こんな重要な判断もできなかったのか・・・

バカな母親!!!!!

最低の母親!!!!!

生きている価値もない!!!!!

お金も稼げない

前のようにも働けない

もう自分なんて価値がないんだ

ふりはらっても

ふりはらっても

自分の中から

そんな声が聴こえてきました

自分と自分自身との関係は

最悪でした

自分をいじめて

いじめて

どれだけいじめても

いじめたりなかった・・・

そんな毎日でした

 

そうすると

わたしのからだは

どんどんと変化してきました

身体の不調が起こり始め

今まで体験したことのないような感覚が

自分のからだとこころを取り巻いていきました

氣がつくと

重度のうつ病の症状が

出ていたのです


このように

自分で自分を責めると

こころが緊張します

目には見えないこころの状態は

密接に身体と連携をしています

こころが緊張すると

身体までもが

緊張するのです

要するに

これが「ストレス」と呼ばれる状態です


ではストレスを感じると

なぜ不調になるの???


それは「身体の緊張状態」が

細胞内の電気エネルギー産出システムに

多大な影響を与えてしまうのです


わたしたちは

細胞の中で電気エネルギーを

創り出す二種類のシステムを持っています

そのシステムによって

生成される電気エネルギーが

体内のすべての活動を

起こしてくれています


もしもこの電気エネルギーの生産が

この緊張によって

うまく成立しないとすれば

どうなるでしょうか???

電気エネルギーを創り出すシステムが

このストレスによって破たんし

100個つくりだしていたエネルギーが

もしも

5個になったらどうなるのでしょう?


実は

身体の緊張であるストレスは

このエネルギー産出システムを

どんどん

どんどん

低下させてしまい

こころが元気な時の

約1/20のエネルギー量に

していってしまうのです

 

この電気エネルギーを創り出すシステムを

もう少し詳しくお話すると・・・

わたしたちの細胞内には

電気エネルギーの産出システムがあります

この細胞の中の電気エネルギー産出システムには

二パターンの仕組みが備わっています

1パターンは

細胞の中の

ミトコンドリアでつくられます

ミトコンドリアは

体内における発電所と呼ばれています

効率的に

たくさんの電気エネルギーを

創り出すからです

ミトコンドリアでは

1つのブドウ糖から

37~38個の

電気エネルギーを創りだします

生物でずっと昔に習った気もしますが・・・

「ATP回路」と言われるシステムです

 

しかし

このミトコンドリアが

電気エネルギーをつくるためには

「酸素」と「太陽の光」が必要になります

 


ですから

もしもストレスで

身体が緊張したり

身体を冷やすと

毛細血管の中を

酸素をは運んでくれる赤血球が

通れなくなるのです

なぜなら

酸素を運ぶ赤血球の直径は

7.5ミクロン

赤血球が流れる毛細血管の内径は

7.5ミクロンなのです

赤血球は毛細血管の中を

日常的に窮屈な状態で流れながら

各細胞に酸素を届けているのです

だから

もしもあなたが

危険を感じたり

恐怖を感じたり

怒ったりしただけで

あなたの全身の筋肉は緊張し

各細胞に酸素を

届けられなくなってしまうのです


そうなると

身体は電気エネルギーをつくることができません

とても困るわけです

エネルギーがつくれなければ

心臓でさえ動くことができないからです

内臓も働けず

血液も作れず・・・

ありとあらゆる活動が

この電気エネルギーがあることで

おこなうことができるのですから・・・

 


でもね身体ってね

すごく良くできているんです

細胞に酸素が届かなくてもね

電気エネルギーを創り出す

もう一つのシステムを

もっているんです

それが

解糖系の

電気エネルギー産出システムです

細胞の中の

なぁんもないところ

つまり細胞基質という部分で

エネルギーをつくり出せるんです

この解糖系のシステムでは

1つのブドウ糖から

2つの電気エネルギーを

創り出します

しかし

余分なほしくないものまで

もれなくついてくるのです(笑)

それが「乳酸」です

そうそう

筋肉痛の原因になる

あのものです(笑)


ミトコンドリア系が

解糖系のシステムに変わると

電気エネルギーが

38ヶ → 2ヶに

減少します

つくれる量が

この上なく少なくなる上に

「乳酸」という物質が

製造されてしまうのです

しかも

この乳酸は

身体にとって

リスクを引き起こす物質なのです

乳酸ってね

短距離走ったり

重いものを持ちあげたり

息を止めて筋肉を使うと

細胞に蓄積されてしまう

物質なのです…

 

「息を止める」という行為は

解糖系のエネルギー産生システムに

チェンジさせてしまいます

あなたが短距離を走ったら

この乳酸が

太ももやふくらはぎにたまります

乳酸がたまると

筋肉が固くなり

痛みがあるので

自覚できますよね

でも

「肩こり」や「腰痛」なども

知らず知らずのうちに

乳酸がたまっているって

自覚できていますか?


無意識のうちに

身体を緊張させるストレスによって

肩の筋肉が緊張しているのです

その肩の筋肉の緊張が

肩こりを引き起こしてしまうのです

肩こりならまだしも

もしも

脳や心臓の血流に関与する細胞に

乳酸が蓄積されたら

どうなるでしょうか????

そうなのです

脳梗塞や

心筋梗塞ってことも

ありうるわけです


この電気エネルギーの産生システムが

ミトコンドリア系から解糖系に

チェンジされることで

体内に乳酸が蓄積され

体液が酸性アチドーシスになることが

癌の原因だと氣がつかれたのが

昨年末にお亡くなりになられた

新潟大学の名誉教授 

安保徹先生でした

それに関するお話はこちらから

https://www.youtube.com/watch?v=bH6aqnR5WIM

 

こうしてつくられる

電気エネルギーが

身体の緊張によって

どんどん

どんどんと

減ってきたら…


身体は

どのような症状を

示していくのでしょうか????

どのように

変化していくのでしょうか???

 

わたしたちの生体反応は

この電気エネルギーによって

すべてがまかなわれています

 

身体が動くのももちろん・・・

身体だけでなく

脳の働きも

五感で情報を処理するのも

歓びも悲しみも怒りを感じるのも

内臓の働きも

呼吸も

体温があるのも

すべて細胞の中でつくられる

この電気エネルギーがあるからこそ

できることなのです

この電気エネルギーが

ミトコンドリア系から解糖系に

チェンジしてしまうと

身体は電気エネルギー不足に

さらされてしまうのです

この電気エネルギーの不足によって

様々な不調が現れてくるのです

わたしたちの身体の不調は

要は

電気エネルギーの不足が

身体に症状として現れたものだったのです

不登校も

ひきこもりも

うつ病も

統合失調症も

癌も

発達しょうがいといわれる状態も

すべての不調の背景には

電気エネルギ―産生システムが

ミトコンドリア系から解糖系に

チェンジしてしまったことにあったのです

そのチェンジさせてしまう背景には

こころの緊張というストレスがあったのです


目に見えないこころのありようによって

見える物質である身体の状態や

起こってくる現象が

引き起こされているのです


わたしたちに起こる現象は

目に見えないこころの世界が創造しているというのは

こうしたことからも言うことができるのです

今日はここまでです

次回は

電気エネルギーが不足すると

どのように症状が出てしまうのか

それをお伝えしたいと思います

電気エネルギー不足が身体に現れる症状にも

ちゃんと現れてくる順番があるのです

そして

この電気エネルギーの不足によって

重度のうつ病になってしまったわたしが

ある出来事を通して

瞬時に治ってしまったプロセスについて

お伝えしますね

ではでは

今日も最後までよんでくださり

ありがとうございました

 

子育て保健室

鎌田美由紀