七一年十月二十五日午後四時ごろ、三重県白山町の近鉄大阪線単線榊原温泉口、
東青山聞の急勾配で、下り特急電車のやブレーキがきかなくなり、時速百キロで
安全側線のポイントを乗り越えて脱線。
四両のうちニ両が総谷トンネルに突入し、転覆した。そこへ上り特急電車が正面
衝突して、脱線し、死者二十五人、重軽傷者三百五十四人という大事故となった。
事故直前、下り特急電車のATS (自動列車停止装置)が誤作動し、
運転士は東青山駅で車両点検をおこなった。
その際、エアブレーキ供給コックを閉じたが、それをうっかり一戻し忘れたことが事故の原因である。
この日は、上弦の二日前であった。
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