地震雲で地震発生をズパリ予知!
地震雲で地震発生をズパリ予知
まずは北国新聞の九三年七月十四日付の「時流」欄から引用させていただく。
「天災は忘れたころにやってくる、とは地震学者の寺田寅彦氏の言葉である。
しかし、地震は、月がちょうど半分欠けた上弦、下弦の月、あるいは満月、新月のときにやってくるというのは黒木月光さんである。」
記事を書かれたのは、論説委員の井上正男氏である。
井上氏は九二年十二月、私の記事が新聞に出たときさっそく励ましの言葉をかけてくれ、
その後も何かとアドバイスをくださっている。
(中略)
月の満ち欠けで潮の干満が起きる。
そのとき陸地だって三十センチぐらい伸びたり縮んだりすることもあるそうだ。地震と月の満ち欠けに関係があっ
ても不思議はない。
能登沖地震でも、いろいろな前兆現象が報告された。
頭から『ありえない』では科学する心を狭くする。
自然の不可思議さを謙虚に受けとめるべきではないか。悲惨な奥尻島を見てそう思った」は、
地震雲で地震を予知した際はかならず井上氏に電話を入れ、
「O月O日からO月O日の一週間のあいだに、00方面で地震がある」
と報告するようになっていた。
最初は井上氏も半信半疑の様子だったが、何回も連絡しているうちに、
私の地震予知がめったにはずれることなくよく当たるとわかって、
近ごろはたいそう熱心に話を聞いてくださるようにった。
あるとき、井上氏は
こういってくれた。
「地震予知の科学的なことはまだよくわからないが、一つだけわかったことがある。
他の人の予知ははずれるが、黒木さんが予知すると不思議と当たってしまうことだ。
おまけに発生期間や方角まで指定し、それも的中するんだからね」
別に、
私は自慢話をしているわけではない。地震雲のメカニズムさえ知れば、地震予知は誰にでも
的中可能なのである。
さて、いまの文中にあった
「能登沖地震の前兆現象」というのが、次なる写真の地震雲である。
これは二月七日、輪島でM六・六を記録した地震の五日前から三日前にかけて発生したもの。
いまにして思えば、この地震雲こそが、私の名前を「時流」欄に登場させる原因となったものともいえる。
この異様な巻雲を勤務地で発見した私は、いつも携帯している方位コンパスで
さっそく調べてみた。と、コンパスは北北東三十度の位置を示した。
この方向なら石川県能登付近と突きとめた
私は、いつものように井上氏に電話を入れたのである。
能登ではその後、二月十六日にもM 5 の地震が発生している。
その前の日の十五日、飛行機雲状の尾状雲が六甲山上に北北東に向かって伸びているのを発見。
方位コンパスで調べると、やはり北陸地方と判明した。
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