「時計で、何時か」という時計の文字盤の読み方を教えて、
それで「時間」を教えたつもりになっていませんか?
もし、そうだとすると、時間について何も知らずに、時計が時間なのだといつの間にか、
思い込んでしまっているのかもしれません。
時計のない時代に、時間はなかったのでしょうか?
朝日も見ないで一日が始まり、時間に追われるまま、あっという間に一日が終わる。
いつも時間に追われていると感じるのは、
機械仕掛けの人工的な時間の中で生活しているからだと思いませんか?
時計は平面の世界、つまり二次元です。円を12分割して、30度ごとに1時間で12時間。
その平面幾何学の二時限の世界に「時間」を閉じ込めてしまったのが、今の時間です。
人工的な「時計の魔法」にかかってしまった現代人は、自然のリズムを忘れてしまって、
自分が存在する宇宙とのつながりを断って、時計という平面の中に閉じ込められているのです。
大切な人と会っているときに、何度も、時計を見ていませんか?
あなたにとって、目の前にいる人よりずっと大切なものが、
そこには描かれているのでしょうか?
まるで、神様がそこに居るかのように、
一日に何十回、腕にはめた時計の文字盤を見つけているのでしょうか?
そんな機械時計の魔法から、解き放たれて見ませんか? 腕時計をはずしてみませんか?
「時間」が、わからなくなった社会に生きている、ということを感じてみてください。